未経験から両面型コンサルタントへ──年収アップを叶える転職戦略

未経験から両面型コンサルタントへ──年収アップを叶える転職戦略

寄稿エージェント:鹿岡 由依子

「人材業界は経験者しか活躍できない」──そう思っていませんか?

実際には、営業職や販売職などまったくの別業界から転職し、数年で成果を出す人材紹介コンサルタントは少なくありません。特に両面型コンサルタントは、未経験者でも挑戦しやすく、実績を積み重ねれば年収アップを実現できるキャリアです。本記事ではその実態と、未経験から挑戦するためのポイントをお伝えします。

人材業界と職種の基本構造

人材業界には大きく分けて、派遣・紹介・求人広告といった領域があります。両面型コンサルタントが活躍するのは「人材紹介」。企業と転職希望者の双方をつなぎ、採用が決定したときに成功報酬を得る仕組みです。

担当職種は大きく二つに分かれ、企業を担当するRA(リクルーティングアドバイザー)と、求職者を担当するCA(キャリアアドバイザー)に大別されます。RAは企業担当として求人要件の整理や採用課題の解決を行います。CAは候補者の転職支援を担い、面談や求人紹介を通じてキャリアの選択をサポートします。

そして両方を一人で担うのが両面型コンサルタントです。企業の採用課題の整理から候補者のキャリア支援までを一貫して担当できるため、採用活動の全体像を短期間で把握できます。この「一気通貫の経験」が、未経験者にとっては特に大きな学びの場となり、他職種では得られないスピードで成長できる環境になります。成果を出せば評価や収入に直結しやすいこともあり、キャリアの“ジャンプアップ”を狙いやすい職種といえます。

未経験から挑戦するための3つの条件

  1. 数字を追い抜く粘り強さ
    人材紹介は成果報酬型のビジネスです。目標となる面談数や成約数を毎月追い続ける必要があります。未経験者が評価されるのは「過去に数字を追ってきたか」。たとえば、営業で月次目標を達成した経験、接客業で店舗売上を伸ばした経験などは大きな強みになります。「数字から逃げない姿勢」が第一の条件です。
  2. 学び続けるスピード感
    両面型は幅広い業界を相手にします。IT、メーカー、商社など、それぞれのビジネス構造を短期間で理解しなければ、採用課題の本質を掴めません。未経験から成功した方に共通するのは「自ら学びにいく姿勢」。ニュースチェックや書籍、業界研究を習慣化している人ほどキャッチアップが早く、早期に成果を出せます。
  3. 信頼を築く誠実さ
    企業と候補者、両方の信頼を得なければ成約は成立しません。条件交渉の場面では双方の利害が対立することも多くあります。だからこそ「相手の話をしっかり聞く」「レスポンスを早く返す」といった基本動作が大切です。ある未経験入社の方は、徹底した傾聴姿勢を武器に、半年で社内トップの成約数を獲得しました。数字を伸ばすのは、地道な信頼の積み重ねなのです。

キャリアプランの具体例

両面型コンサルタントをスタート地点にすると、キャリアの選択肢は広がります。例えば──

販売職 → 両面型コンサルタント → マネジメント(営業部長・支社長)
 数字達成力とチームビルディング力を活かし、組織を率いるキャリアへ。

営業職 → 両面型コンサルタント → 事業会社の人事(採用担当・人事企画)
 企業支援で培った採用知見を活かし、自社の人材戦略を担う立場に。

接客業 → 両面型コンサルタント → マーケティング(候補者集客・採用広報)
 コミュニケーション力と市場分析力を活かし、採用マーケティング領域へシフト。

このように、未経験から両面型に挑戦することで、将来的にマネジメント・人事・マーケティングなど多様なキャリアに展開できます。

まとめ

両面型コンサルタントは、未経験からでも十分に挑戦できる職種です。必要なのは「数字を追い切るという粘り強さと覚悟」「学び続ける姿勢」「信頼を築く誠実さ」。これらを備えれば、成果は必ず後からついてきます。

私自身、多くの未経験者がこの仕事で成長し、自信と報酬を得ていく姿を見てきました。もし「自分も挑戦してみたい」と思ったなら、ぜひ一度ご相談ください。強みを引き出し、挑戦を形にするお手伝いをいたします。