もっと顧客の期待に応えたい。PR業界からIT企業への転職で描く新たなキャリアビジョン

もっと顧客の期待に応えたい。PR業界からIT企業への転職で描く新たなキャリアビジョン

PR会社で新規開拓営業として活躍されていた寺崎様。しかし、次第にお客様の期待に応えられないジレンマを感じたことから、自己成長への課題を意識するようになり、転職を決意されました。転職活動においては、自分の理想とするキャリアを見つけるまでに多くの葛藤があったと語ります。

寺内との面談を通じ、最終的にIT業界への転職を決断された寺崎様に、活動中の想いと今後のキャリアビジョンについて伺いました。

PR業界での経験とジレンマ。新たな成長の道を求めて

── 前職に入社を決めた背景を教えてください。

新卒でPR会社に入社したのは、広告代理店やレコード会社に憧れを抱き、PR業界に関心を持ったことがきっかけです。企業や製品の価値を社会に伝える役割に魅力を感じ、そうした分野でキャリアを築きたいと考えました。PRの仕事は単に広告を打つだけでなく、企業のメッセージを社会に発信し、消費者との結びつきを強化することを目指しており、その社会的意義の高さに惹かれました。

── 前職での主なミッションや業務内容について教えてください。

営業目標の達成が何よりのミッションでした。中小企業経営者やクリニック院長にメディア露出を通じたブランディングや採用支援を行い、リストアップから商談、取材、納品まで一貫して担当し、3年目には主任に昇進しました。

── 当時、キャリアに対する課題や閉塞感は感じていましたか。

社会人5年目以降、顧客の期待が高まる中で、自分のスキルでは応えきれないと感じました。商材を売ることはできても、売上に直結するコンサルティング的な視点や戦略が不足しており、より高度な知識と経験を積む必要があると感じました。そのため、より技術的で具体的な課題解決が可能なフィールドに身を置き、新しいスキルを磨きたいという想いが強まりました。

自身と徹底的に向き合うことで掴んだ確信。エージェントと共に描いた次のステージ

── 転職する際にどういった不安がありましたか。

転職時に最も不安だったのは、自分の実力が市場でも通用するのか、また何を本当にしたいのかが不明確だった点です。新たな業界に飛び込むことで、これまでの経験が無駄になるのではという恐れもありました。

── エージェントを利用する際の印象はいかがでしたか。

寺内さんとの初回の電話で、自分の経験と将来のビジョンについて真剣に考えてくださる姿勢に信頼感を覚えました。求人紹介を行うだけのエージェントではなく、キャリアの伴走者としてサポートしていただけたことが印象に残っています。過去の経験を深掘りしながら、自分が何をしたいのか、どの業界が自分に最もフィットするのかを共に考え、真摯に向き合ってくれたことで、自分のキャリアビジョンがより具体的なものになりました。

── 最終的にどのような決断をされたのですか。

自分が関心を持ち、安心して成長できる環境を第一に考えました。寺内さんからのサポートにより、自分の強みやキャリアの方向性について深く見つめ直す機会を得られたと感じています。最終的には営業職への情熱を再確認し、自己成長を支える環境としてIT分野を選びました。今後も成長が期待される業界で、違和感なく、確信を持ってこの道を選ぶことができました。

── 転職活動を通じて気づいたことはありますか。

転職活動を通じて、自分が本当にやりたいことを見極める重要性を実感しました。有名企業や給与だけでなく、自分の成長や新しいスキルを習得することを重視し、本質的な判断基準を持つことが大切だと実感しました。

顧客課題を支援するプロフェッショナルへ。新たな環境で描く営業としての未来像

── 現在はどのような仕事をされているのでしょうか。

現在は市場調査分析、ターゲティング戦略、営業準備ツールの3つのプロダクトを扱っています。新しい環境でITプロダクトの技術的な側面を学びながら、顧客の課題解決を支援するやりがいを感じています。

── 転職後のモチベーションや仕事への向き合い方はいかがですか。

前職とは全く異なるスキルが求められ、ゼロからのスタートという感覚です。前職ではビジョンセリングが主でしたが、現職では課題を理解し、解決策を提供するソリューション営業も求められています。新しい挑戦は楽しいですが、キャッチアップには苦労する面もありますね。

── 前職と現職の営業スタイルの違いについて、どのようにお考えですか。

前職は大規模な単発取引が中心でしたが、現職はサブスクリプション型のビジネスモデルで継続的な価値提供が求められます。前職での営業は「売ること」に重きを置いていましたが、現職では「課題解決と継続的なサポート」にフォーカスしています。

また、IT業界ならではのデータドリブンな意思決定プロセスや、顧客に対して具体的な数値に基づいた提案を行う必要がある点が非常に新鮮であり、PR業界での感覚的なアプローチとは異なる点で、多くの学びを得ています。

── 今後中長期的なキャリアを考える上で、チャレンジしていきたいことなどあればお伺いしたいです。

まずはソリューション営業を確実に習得することです。その先には大規模企業向けの営業や、複数部署への導入を目指す大規模プロジェクトにも挑戦したいと考えています。また、アカウントプラン作成なども学び、顧客全体を支援する包括的なプラン提案を目指したいです。特に、大規模な組織での複数部署にまたがる導入プロジェクトに挑戦することで、組織全体の最適化を支援するスキルを身に付けたいと考えています。

── ビジネスパーソンとしての長期的な目標はありますか。

幅広い営業経験を積み、多様な視点から課題にアプローチする力を養いたいと考えています。これからの時代では、人海戦術的な営業ではなく、顧客一人ひとりに合わせた高度なソリューション提供が重要になると考えています。そのため、多様な業界での経験を積み、幅広いスキルと視点を持つことで、高い価値を提供できる営業パーソンを目指しています。

── 寺崎さんの明確なキャリアビジョンと、それに向けた具体的な行動計画が素晴らしいですね。今後のさらなる成長と活躍を期待しています。本日は貴重なお話をありがとうございました。

寺内 浩斗 |Hiroto Terauchi

シニアエージェント

大学卒業後、大手教育系企業よりキャリアをスタート。
人材開発コンサルタントとして経験を積んだ後、CX戦略プロジェクトのリーダーとしてe-ラーニングを推進し、代表直下での経験を積む。
『価値観からキャリア戦略を描く』という理念に共感し、株式会社アサインに参画。現在は若手ハイエンドに特化したキャリア支援に従事。転職を「点」ではなく「線」で捉え、長期的なキャリア形成をサポート。