大手メーカーからKDDI株式会社へ。新規事業や海外での事業創出の挑戦を目指して創るキャリア

大手メーカーからKDDI株式会社へ。新規事業や海外での事業創出の挑戦を目指して創るキャリア

   右:坂本様

   左:株式会社アサイン シニアエージェント 北岡 大暉

新卒で大手電機メーカーに入社された坂本様。メーカーでの国際部門を志望していたものの、コロナ禍の影響で計画が中断し、最終的にPCメーカーでの法人営業を担当されていました。3年目に入ると、会社の業績低迷や社内の不安定な状況に直面し、自身のキャリアを見つめ直すことに。担当エージェントの北岡が、転職活動の苦労や新たな職場での挑戦、そして今後のキャリア目標についてお伺いしました。

新卒で大手メーカーの営業職に従事。転職を決意した背景とは

── 新卒で前職を選ばれたご理由ついて教えてください。

私の中でメーカーに興味がありまして、特に国際部門や海外勤務を希望していたのですが、当時はコロナ禍で採用が中断されていました。そこで次に何をしようかと考えた時に、昔から家電などに漠然と興味があったことを思い出しました。

かつては日本製品が世界的に高い評価を得ていましたが、現在は中国や韓国にシェアを奪われつつあります。そういった状況の中で、電気メーカーの中でもPCに特化していた点に魅力を感じ、入社を決めました。

── なるほど、当時は日本のモノづくりの復活というところに注目されていたのですね。前職での坂本さんの主なミッションや業務内容について、詳しくお聞かせいただけますか。

前職では主に法人向けのPC営業を担当していました。特にパートナー営業と呼ばれる、商社や地域の代理店を通じた間接販売が主な業務でした。既存顧客が全体の90%を占めていましたが、新規開拓や休眠顧客の掘り起こしも行い、最終的には既存7割、新規3割の割合で営業活動を行っていました。

── 前職で感じていたキャリアにおける課題感、転職を考えるきっかけについてお聞かせください。

転職を考え始めたのは、3年目に入った頃です。まず、会社の業績が徐々に悪化していることに不安を感じました。入社当初は業績が良かったのですが、その後の業績低迷により、将来のキャリアに対する不安が増していきました。また、社内の組織風土にも問題を感じました。技術者が営業や事務に異動させられるなど、適材適所が守られていない状況が続いていました。

さらに、自分のキャリアを考えたときに、営業としてのスキルは身についてきたものの、ビジネスマンとしての幅広いスキルが不足していると感じました。特に、商材が限定されているため、他の業界で通用するかどうかに不安がありました。これらの要因が重なり、転職を決意するに至りました。

── なるほど、会社の先行きへの不安と、自身のキャリアの行き詰まりを感じられたのですね。その中で、ご自身のスキルやキャリアを振り返った時に、何か足りないと感じた部分はありましたか。

商材の範囲の狭さを最も感じていて、より幅広い事業領域で自分の実力を試してみたいという思いがありました。若いうちにチャレンジしてみることで、ビジネスパーソンとしての市場価値を確かめたいという気持ちが強かったですね。

転職活動の不安とエージェントのサポートで見えた新たな可能性

── 転職活動を始めるにあたって、どのような不安を感じていましたか?

まず一番大きな不安は、自分の市場価値がどれくらいあるのかという点でした。新卒で3年間働いてきたとはいえ、まだまだ経験不足だと感じていましたし、転職市場でどのように評価されるのかが不安でした。また、転職活動自体が初めてだったので、何をどう進めていけばいいのかも分からず、漠然とした不安がありました。

── その不安を解消するために、どのようなアプローチを取られましたか?

まずは、転職サイトを網羅的に登録しました。自分で求人を探すのも一つの方法ですが、エージェントを利用することで、表に出ていない求人情報や、より適した求人を紹介してもらえるのではないかと考えました。特に、エージェント経由であれば、企業との交渉や面接の調整などもサポートしてもらえるので、効率的に転職活動を進められると思いました。

── その中で、私にキャリアのサポートを任せていただいた理由は何でしょうか?

北岡さんにお願いしたのは、最初の印象が非常に良かったからです。営利目的で動いているエージェントもいくつか見ていた中で、北岡さんは私のキャリアや希望を真剣に考えてくれていると感じました。初めての面談でも、求人情報をただ提供するだけでなく、私の価値観やキャリアの方向性について深く掘り下げてくれました。

── 転職活動を通じて、自分の価値観やキャリアに対する考え方に変化はありましたか?

模擬面接などを通じて、自分の思っていることをいかに簡潔かつ上手く伝えられるかということの重要さに気づかされました。コミュニケーションは取れているようで、実は自分の言いたいことだけ言っているのではないかと感じる場面も多くあり、転職活動は自分自身を見直すきっかけにもなりました。得意だと思っていたことでも、実際にやってみると難しさがあることに気づかされたのも大きな気づきでしたね。

── 最終的に、KDDI株式会社に転職を決めた理由は何でしょうか?

前職の経験を活かせることに加えて、通信事業者はAI やドローンなど近未来的な分野にも積極的に取り組んでいることに魅力を感じたのが最も大きな理由です。主軸の事業では10年おきに3G、4G、5Gと進化しており、次は6Gが出るのではないかと言われていて、そういった面白さや期待感、ワクワク感が現職にはあると感じました。

また、無形の商材にも挑戦したいと思っていました。形のない商材から作り上げたり、ドローンを飛ばすにしてもデータセンターにするにしても、無いものをつなげるといったところにも魅力を感じていました。

KDDI株式会社での新たな挑戦と今後のキャリア展望

── ご転職後は、どのような業務に携わっていらっしゃいますか?

現在は、通信事業者向けのデータセンターの提供や、付加価値商材の提案を主に担当しています。具体的には、データセンターの空きスペースを提供したり、ISP事業者やデータセンター事業者向けに新しいサービスを提案したりしています。特に、データセンターの運用や管理に関する知識を深めることができ、非常に充実した日々を送っています。

── 転職後のモチベーションについてお聞かせください。

転職後のモチベーションは非常に高いです。前職では感じていた会社の不安や不満が一切なくなり、報酬面や働きやすさも大幅に改善されました。特に、現職はIT投資に非常に積極的で、システムが整っているため、業務効率が格段に向上しました。これにより、自分の業務に集中できる環境が整い、非常に満足しています。

── 現職での業務を通じて、どのようなスキルや知識を身につけましたか?

データセンターの運用や管理に関する専門知識はもちろんですが、無形商材の提案力も大きく向上しました。前職では物理的な製品を扱っていましたが、現在は無形のサービスを提供するため、顧客に対する説明や提案の方法が大きく変わりました。この経験を通じて、より高度なコミュニケーションスキルやプレゼンテーションスキルを身につけることができました。

── 最後に、今後の目標や挑戦したいことについて教えてください。

「私の目標は、ゼネラリストとして幅広い分野で活躍することです。現職のような大企業であれば、多様なキャリアパスが用意されており、自分の興味やスキルに応じて様々な挑戦ができると考えています。特に、新規事業の立ち上げや海外展開に関わるプロジェクトに積極的に参加し、自分のキャリアをさらに広げていきたいと思っています。」

── KDDI株式会社での新たな挑戦を通じて、さらなる成長を遂げられることを期待しています。引き続き、坂本様のキャリアをサポートさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


北岡 大暉 | Daiki Kitaoka

シニアエージェント

大学卒業後、大手専門商社のコンサルティング営業職としてキャリアをスタート。国内外に事業を展開するグローバル企業をクライアントとして、顧客ニーズの分析やサプライチェーン全体の最適化を担当。
その後、シェア拡大及び利益率改善をミッションに、プライシング戦略の策定から実行まで一貫してリード。株式会社アサインに参画後は、若手ハイエンド層の営業経験者に特化したキャリア支援に従事。