「新規事業責任者」として0から1を生み出すために。価値観から見つけたキャリアビジョンとは

「新規事業責任者」として0から1を生み出すために。価値観から見つけたキャリアビジョンとは

左:田村様

右:株式会社アサイン シニアエージェント 沼部 亮平


前職でテレビショッピングのベンダー業を担当されていた田村さん。憧れのテレビ業界の仕事へやりがいは感じていましたが、自身の営業力、スキルを磨いていくことの難しさや、業界の将来性への不安を感じていました。

そんな中、28歳という年齢の中で新たなキャリアにチャレンジしたいと考え、転職活動に踏み切ったといいます。
担当エージェントの沼部とともに、転職後のご活躍や今後のキャリアビジョンについて伺いました。

20代後半で漠然と感じていた不安感。転職を決意した背景

── まずは前職についてお伺いします。前職に入社を決められた背景についてお聞かせください。

まず職種としては、新卒で入社したホテルでの接客業の過酷さや待遇面での難しさを痛感し、別の職種を考えたときに営業職に興味を持ちました。業界については、新卒のときからエンタメへの興味が強かったので、テレビに関わることのできる仕事に魅力を感じたことが背景です。最終的には、面接時の所感や空気感が自身に合っていると思い、入社を決めました。

── 前職での主なミッションや業務内容はどういったものでしたか。

テレビショッピングへのベンダー営業といった仕事をしていました。テレビショッピングに出すような商品を市場から探してきて、そのメーカーさんと接触をしながら、実際の放送まで進めていくのが主な業務内容でした。

── 憧れの業界だったかと思うのですが、その中で前職に感じていたキャリアにおける課題感や、転職を考えたきっかけはどういったところだったのでしょうか。

有形商材を扱うことの限界や、自身の営業力・スキルを磨いていくことの難しさを痛感しました。商品のスペックによって購買が左右されるので、自分個人のスキルや向上心はあまり関係ないと感じていて、このままでいいのだろうかという漠然とした不安がずっとあったと思います。 また、テレビショッピング業界自体が下降気味だったので将来的な不安もあり、28歳という年齢を考えたときに、ここからキャリアを大きく変えるのは最後のチャンスだと考え、転職を決意しました。

自身と深く向き合う中で見えた価値観、キャリアを通じて実現したい事

── ご不安もあった中での転職活動だったかと思います。どういったプロセスを経て自身の価値観への気付きや、具体的なキャリア像が得られましたか。

そうですね。価値観については、面談を通して沼部さんに過去の話を細かくヒアリングしていただき、部活動でのキャプテンの経験や前職のホテルでのエピソードなどから、「捉え方を工夫しながら何かを作り上げていくことが得意」という共通項を認識できました。キャリア像についてもその価値観に紐づいて、具体的なキャリアプランや将来像の提案をいただいたところから、しっかりと固めることが出来たと思います。

── お話をしながら、価値観が徐々に明確になっていったことが印象的でした。とはいえ、最終的な意思決定としては何が決め手となったのでしょうか。

大きく分けて2つあります。

1つ目は、成長環境です。営業職を経験しながらも、長期的にはマネジメントやデータ分析の経験を積んでいきたいと考えていたため、どんどん役職を上げていける環境であるかを重視していました。

2つ目は、ビジョンに共感出来るかです。価値観を整理する中で、事業内容、目指している姿、方向性が自分の価値観と深く合致していることが大切だと気付きました。足元のやるべきことと中長期的なビジョンが合致していたのが現職でした。

新規事業責任者として新たな可能性を生み出す存在へ。今後のキャリア展望とは

── 現在の業務内容を教えていただけますか。

現在は新規開拓の営業が主な業務となっています。メインミッションとしては、自身の目標数値を毎月達成していくようにしっかりとアプローチをかけていって、新規企業を開拓することです。その求人を獲得して、弊社のキャリアアドバイザーが抱えている求職者によりマッチしやすいような状態を創ることに尽力しています。

── なるほど。業務内容は大きく変わったかと思いますが、転職活動時での取りたかった経験が現職で得られている実感はありますか。

はい。携わっているのが新規事業ということもあり、営業としても早く成長が求められる環境に身を置くことが出来ています。事業として確立しきっていない中での難しさも勿論ありますが、そこも含めてモチベーションになっている実感がありますね。

── それは何よりです。今後のキャリアについても触れていきたいのですが、中長期的にキャリアを考えていく上で、今後の目標等があれば教えていただけますか。

まずはリーダーとして、新規事業の営業部門を引っ張っていくというのが目の前の目標です。その後は、同じ新規事業の中でのマネージャーを目指して行きながら、さらに長期的な目標としては、新規事業責任者として事業を軌道に乗せるために動いていきたいと考えています。既存事業に比べ、新規事業は型がないので、それを作っていくことは、本当に難しいと考えていますし、だからこそマネージャーやリーダーの資質が一番試されると考えています。自身の価値観としても、10を100にするよりも、0から1を生み出すことの方が難しいし楽しいと思っているので、そこにはこだわっていきたいと思っています。

──  素晴らしいですね。将来的に新規事業を担う存在としてご活躍できますよう、引き続きサポートさせていただけますと幸いです。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。


沼部 亮平 | Ryohei Numabe

シニアエージェント

大学卒業後、三井住友銀行よりキャリアをスタート。財務アドバイザーとして、企業オーナーなどの富裕層を中心に金融コンサルティングに従事。
その後営業推進部と共同で、エンゲージメント向上施策の立案から実行までを経験。
より深く人に関わる働き方をしたいという想いから株式会社アサインに参画。

現在は、マーケター支援の責任者として、事業会社・支援会社ともにコネクションを有し、経営戦略上重要なポジションのヘッドハンターとしても活動。
マーケティング戦略の上流設計や事業会社マーケターポジションへの支援実績が豊富。