企業の規模にとらわれない自分に合った転職先の見つけ方とは

企業の規模にとらわれない自分に合った転職先の見つけ方とは

寄稿エージェント:篠 航平





現代の就職や転職活動では、将来像から逆算した企業選びが重要であり、その際に比較されがちなのが大手企業とベンチャー企業だ。

前提として、企業の規模で選ぶのではなく、個々のキャリア目標やライフスタイルに合った選択が最適となる。

本記事では、大手企業とベンチャー企業それぞれの特徴・魅力について解説する。

日本の就職活動の実態

日本の就職活動では、大手企業への就職を目指す学生が依然として多い一方で、近年ではベンチャー企業への就職を希望する若者も増えている。

「キャリア教育支援NPO エンカレッジ」が2019年に21年卒の大学生に就職状況について調査したところ、以下の結果が出た。

  • 大手企業のみ志望:10.3%
  • 主に大手企業を志望:45.5%
  • 主にベンチャー企業を志望:35.9%

依然として大手企業を志望する学生の割合は高いとはいえ、ベンチャー企業を志望する学生の割合も少なくはない。

大手企業は安定性・福利厚生・ブランドが魅力的だが、一方でベンチャー企業は自己実現の機会や挑戦の場が豊富にある。

会社を選ぶにあたって、学生や求職者は足元の年収や安定性だけを重視するのではなく、自身の価値観や将来のビジョンを基に選択を行っていくことが必要だ。

参考:21卒学生、「主にベンチャー企業志望」が35.9%ー”完全大手志向”の学生は1割|CANVAS

大企業のメリット・デメリット

大手企業には以下のように多くのメリットがあるのは間違いない。

【大企業を選択するメリット】

1. 安定性
・大手企業は確立された経営基盤を持ち、給与や福利厚生が安定している
・勤務年数に比例して年収が上がっていくことがほとんど

2. 充実した研修制度やキャリアパスが整備
スキルの習得やキャリアの発展が期待でき、会社からさまざまな支援を受けてスキルアップするこ とが可能

3. ブランド価値
将来のキャリアにおいても優位性を持てて、業務面では知名度が高いことで、営業や商談が有利に 進められる場面もある

しかし、大企業にも代表的な以下のデメリットが存在する。

【大企業を選ぶデメリット】

1. 組織の大きさに伴う堅苦しさやルールの縛り
大手企業では、決まりごとや手続きが複雑であり、自由度が制限されることがある

例:転勤が多い 出世争いが激しいなど

2. 自己実現の機会の少なさ
大規模な組織のため、個々の責任や裁量が制約され、自己実現の機会に欠ける場合がある

ベンチャー企業のメリット・デメリット

次にベンチャー企業のメリットとデメリットも紹介したい。

【ベンチャー企業を選ぶメリット】

1. 自己実現の機会の豊富さ
ベンチャー企業は常に新しいアイデアや取り組みが求められるため、個々の責任や裁量が大きい

2. 変化を楽しみながら視座を高められる
経営者と距離が近く、自由な議論や発想が生まれやすい環境がある。また、事業の全体像が見えやすく、ビジネスの感覚も身につきやすい

3. スピード感
意思決定が素早いので、スピード感が身につく。また、事業の方向性や戦略が頻繁に変わることもあり、変化への柔軟な対応力も養われる

一方で、ベンチャー企業にもデメリットが存在する。

【ベンチャー企業を選ぶデメリット】

1. 安定性の欠如
企業の規模感が小さいことから市場の変化や経営状況に左右されやすく、給与や福利厚生が安定しない場合がある

2. 働き方
成長企業ゆえに一人当たりの業務量や責任範囲が増え、ワークライフバランスを整えにくい可能性がある

大企業とベンチャーそれぞれに向いている人の特徴

大手企業では、組織運営やプロジェクト管理、リーダーシップなどのスキルが身につきやすいことが特徴だ。

大手企業に向いている人の特徴は、以下の通りである。

【大手企業向き】

・影響力の大きな仕事をしたい人
・地位や給与を堅調に上げていきたい人
・企業の知名度を重視する人

一方で、ベンチャー企業では柔軟性や創造性、リスクマネジメントなど、スタートアップ特有のスキルが身につく。

ベンチャー企業に向いている人の特徴は、以下の通りである。

【ベンチャー向き】

・主体的に行動したい人
・実力主義の環境で働きたい人
・専門的なスキルを身につけたい人

大手企業・ベンチャー企業双方の特徴を踏まえて、自分がどのような特性・希望を持っているかを照らし合わせながら、就職・転職先を選択することが望ましい。

まとめ

大手企業・ベンチャー企業どちらを就職・転職先として選択するかは、個々の価値観や目標によって異なる。

安定性やキャリアパスを重視するのであれば大手企業が適しているかもしれないが、自己実現や挑戦を求めるのであれば、ベンチャー企業が適しているといえる。

重要なのは、自分自身の価値観・キャリアビジョンやライフスタイルに合った選択をすることだ。

また、大手企業・ベンチャー企業双方の経験を積むことで、より幅広い視野やスキルを身につけることも可能である。

自分はどのような企業選定をすべきか迷っている方や、やりたいことが明確ではないという方は、ぜひ一度ASSIGN AGENTのキャリア面談を受けていただきたい。

ASSIGN AGENTのキャリア面談は、あなたの強み・今後のキャリア展望を棚卸しして、人生を豊かにできるキャリアを共に考えることを念頭に置いている。

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