出版社から大手人材ベンチャーへ。転職の不安を乗り越え、憧れのマーケティング職で活躍

出版社から大手人材ベンチャーへ。転職の不安を乗り越え、憧れのマーケティング職で活躍

大学卒業後、自身のクリエイティビティを活かしたいと出版社に入社した佐々木さん。営業職からスタートし、マーケティング部でSNS周りを担当されていたそうです。

マーケティングの業務に楽しさを感じ、もっと様々なことを学びたいと感じ始めたと同時に、社内に良い見本となるような人がいないことが課題となったと言います。
また、新卒から5年間同じ職場だったことから、転職活動には大きな不安があったそう。

転職活動を進めていく上でどのように不安を払拭していったのかや、現職での様子などについてお話をお聞きしました。

出版社で営業からマーケティングなど幅広い業務を経験

── まずは新卒で出版社に入社されましたが、当時の意思決定の背景について教えていただけますか。

前職を選んだ理由は、絵を描くのが昔から好きだったからです。
自分の絵やクリエイティブな面を生かした職業に就きたいと思っていました。

しかし、就職活動で「こういう絵が描けます」とアピールしても、なかなか「見たいです」とまで言ってくださる企業様はありませんでした。

そんな中、「あなたの絵を持って来て見せてほしい」、「来週の月曜日までに新しい絵を1枚描いて来てほしい」と言ってくれたのが前職でした。
採用は営業職だったので、絵は関係ないと言えば関係ないのですが、「このような絵を描くのはどのような子なのだろう」「どのような絵が描けるのだろう」と興味を持って見てくれたという点に惹かれ、入社を決めました。

── 営業職としての入社でしたが、かなり幅広い業務に携わっていたかと思います。改めて前職の業務内容をお聞きできますか。

入社して2年半くらいは営業職でした。
出版社の営業なので、具体的な業務内容としては書店様を1戸1戸周って納品をするといった業務です。

その後、社長交代をきっかけに社内編成が変わり、マーケティング部へ異動しました。
会社としてもSNSに力を入れたいという背景から、SNSの担当となりました。

── その中でどのような点に課題感を感じてご転職に至ったのですか。

前職のマーケティング部には社員が5名くらい在籍していました。
最初はマーケティングに注力する雰囲気はあったものの、営業が強い会社だったこともあり、段々と納品して売るというスタイルになり、マーケティングにはあまり力を入れなくなりました。

その後、営業とマーケティング部や、編集部とマーケティング部の方向性に違いが生じてしまい、マーケティング部は離職が目立つようになりました。
結果としてマーケティング部は3名になり、新しいことに挑戦したいと思った時の工数や知見が不足している状態となりました。

私はSNS運用担当として、ダイレクトにお客様とお話をし自由に投稿ができていたので、非常にやりがいを感じていました。
しかし、新しいことがなかなかできないという点や、当時の上司が転職されたことをきっかけに私も転職しようと決めました。

転職市場での自分のアピールポイントがわからず、不安と焦りを感じるように

── 転職活動開始当初はマーケティング系の仕事を探していましたね。当時、転職活動で不安に思っていたことなどはありましたか。

不安はたくさんありました。特にどのように自分をアピールしたら良いのかという部分の不安が大きかったです。

新卒で入社後5年間、ずっと同じ会社で働いて、他社がどのような会社なのかが全くわかりませんでした。
さらに、周りと比べると私は知見不足であるという感覚もあり、より一層不安が大きくなりました。

出版業界という業界柄、まだまだアナログな部分が多く、日常業務でデジタルツールなどを活用している人に比べると、5年分の情報の差は結構大きいだろうと思っていました。
また目立った数字の実績があまりないことも不安の要因でした。

── 転職活動中、他のエージェントを利用していたタイミングもあったかと思います。その中で最終的に私に任せていただけたのは何か理由はありましたか。

明らかに一番しっかりされていたというのは大きかったです。

5つくらいのエージェント様と初回面談をしましたが、私の意見が尊重されすぎてしまい、どうやって進めていったらいいのか不安を感じました。

その点、山林さんは最初から転職活動に対する方向性を明確にしてくださりました。
私が「こうだと思います」と言っても、間違っている部分に対して「そこは違う」とおっしゃってくださったので、安心感があり、信用できました。
不安だからこそ、きちんと引っ張ってくれる人が良かったのです。

── 不安を抱きながら転職活動を始められた中で、エージェントに対して期待していたことは何かありましたか。

転職活動が成功するかは、最終的には自分の練習次第だと思っていました。
そのため、内定がもらえるように選考対策をしてほしいとは思っていませんでした。

逆に、心の支えという部分を期待していたのかもしれません。
実際に「絶対に大丈夫です」と山林さんが常におっしゃってくださっていたので、うまくいかなくて精神的に落ち込みすぎるというようなことはなかったです。

── 選考対策はかなり徹底的に練習されていましたよね。練習しないといけないと焦っているような感じだったのでしょうか。

徹底的に練習しないと転職ができないと思っていました。

山林さんが休日も気にかけてくださっていたことが印象に残っています。
私との面談の予定が入っていない時でも、私が不安になっていたら、「今週末もう1回やりましょう」とおっしゃってくださって、追い込みに付き合ってくださりました。
山林さんが本気で向き合ってくださったことが励みになりました。

── 最終的に大手人材ベンチャーへの転職という意思決定に至りましたが、結構悩んでいましたよね。当時を振り返って、現職に意思決定した理由があれば、お伺いできますか。

面接の担当者が入社後の上司になる方で、その方の印象が良かったことが一番大きかったです。

面接で、現職の上司になる方と話してみて、その人間性と地頭の良さに惹かれました。
そのため、この組織でこの方についていけば、自分のキャリアは必ず良くなると勝手ながら思い、志望度が高まりました。

希望のマーケティング職で転職。今後のキャリアとは

─ それでは現職での業務内容について教えていただけますか。

現在は学生のスカウトサービスにて、企業の集客を担当しています。
運用や展示会にも携わっていて、Instagram運用なども担っています。

── かなり幅広い業務を担当されているのですね。縦割り分業の組織体制で、いろいろと幅広く任せてもらえる環境ですか。

希望すれば何でもできる環境です。
基本は、1事業に1人という方針ですが、本人の希望や熱量次第では何でもできるといった形ですね。

── 今後、様々な選択肢が現職にはあると思いますが、どのようなことにチャレンジしていきたいですか。

現時点では、Web集客をきちんとできるようになりたいなと思っています。
それに向けて、経路を広げ、全体の数値設計ができるようになるのが第一の目標です。

それが一通りできるようになったら、事業所のマーケティング責任者のようなポジションを目指したいと思っています。
最終的には、全体について理解ができて、意見を言えるような存在になることを目指しています。





山林 知紘|Chihiro Yamabayashi

シニアエージェント

大手グローバル企業の人事責任者として、採用戦略の立案から実行、入社後育成まで一貫して担う。
その後、新規事業メンバーとして、自社ブランドの商品企画や販売戦略策定を経験。
より長期的に人のキャリアに向き合いたいという思いから、株式会社アサインへ転職。
外資系クライアントの責任者として、人事経験者や営業経験者のキャリアアップ支援を行う。