寄稿エージェント:松井 孝太郎
ITは、事業創造・業務効率化・IR・マーケティング・営業・バックオフィスなどさまざまなビジネスシーンで不可欠な技術だ。
そのため、ITに関するスキルを持つ人材は、どのような業界でも一定の需要があるといえる。
ただし、IT関連職は需要が高いとされているものの、キャリア形成のあり方やポイントを把握していなければ、自分が望むキャリアを歩むことは難しい。
そこで本記事では、IT技術職のキャリアパスや、ASSIGN AGENTのキャリア支援事例を紹介する。
私自身、現在は30〜40代のIT技術職のキャリア支援に特化している。
転職活動を行う前に、まず前提として押さえておきたいポイントを解説するので、IT技術職としてのキャリアに悩んでいる方はぜひ参考にしていただきたい。
IT技術職におけるキャリアパスについて
IT技術職のキャリアパスは、志向性によって以下に二分される。
- マネジメントキャリア:プロジェクト推進、ビジネス側との懸け橋となる(企画等)
- スペシャリストキャリア:専門性を活かして働く
マネジメントキャリア
マネジメント職は、プロジェクトの管理やチーム育成などを行い、ビジネスを前に進めていく立場である。
IT技術職における代表的なマネジメント職は、以下の通りだ。
マネジメント職 | 概要 |
PM(プロジェクトマネージャー) | ・進行スケジュールや予算、工数の割り出しなどを行い、準備から調整までを管理するプロジェクトの責任者 ・主にシステム要件定義からスタートすることが多い |
PdM(プロダクトマネージャー) | ・プロダクトの開発から販売までの戦略立案・実行・意思決定を包括的に管理する責任者 ・主に「デザイン」「PJ管理」「マーケティング」を担当する |
PdMとPMは、同じようなマネジメント職として捉えられることが多いが、責任の範囲や業務内容は異なる。
PdMは自社プロダクトそのものに責任を持ち、同じプロダクトを扱う競合やプロダクトを使用する顧客にも広く目を向ける。
一方のPMは、自身が担当するプロジェクトのみに対して責任を持つ。
PdMとPMの相違点を把握した上で、どちらが自分に適しているかを検討したい。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、ITに関する経営課題や業務課題をどのように解決するかを提案・助言・支援する立場だ。
具体的には、企業のIT戦略策定、システム導入支援、ITデューデリジェンス、パッケージ導入などの業務を行う。
ITコンサルタントの場合、システム要件定義よりも上流工程である、業務要件定義や経営戦略の検討といった業務に関わるのが特徴だ。
そのため、経営課題を高い解像度で理解し「どのようなシステムやIT技術を用いて課題を解決するか」を適切に判断・提案する能力が求められる。
スペシャリストキャリア
スペシャリストは、インフラ(クラウド)・セキュリティ・AI・アプリケーションといった各セグメントで、より専門性を深めていくキャリアである。
以下にセグメント別でスペシャリストキャリアを紹介する。
セグメント | 概要 |
ITアーキテクト | ・経営戦略やビジネスプロセスに基づきシステム全体を設計する職種 ・システム基盤や構築手順の共通化から、運用保守要件の提示までを担当する |
テックリード(リードエンジニア) | ・プロジェクトごとにアサインされる、エンジニアチームのリーダー ・PMやEM(エンジニアリングマネージャー)よりも技術的な知見が求められる |
ASSIGN AGENTによるキャリアのご支援事例
弊社ASSIGN AGENTでは、IT技術職のキャリア支援を数多く行っている。
ここからは、私自身が携わった30〜40代IT技術職のキャリア支援事例を紹介したい。
事例1
現職までのキャリア | 転職後のキャリア |
新卒からSES企業にて約7年間、某大手アパレル製造会社に常駐 【担当業務】 ・開発(要件定義〜運用) ・運用保守 ・小規模マネジメント 【年収】 550万円 | ITコンサルティングファーム/シニアコンサルタント 【年収】 700万円 |
事例2
現職までのキャリア | 転職後のキャリア |
新卒からソフトウェア開発会社にて約4年間勤務 【担当業務】 WEBアプリケーション開発 【年収】 600万円 | 某大手SI企業/ITアーキテクト 【年収】 750万円 |
事例3
現職までのキャリア | 転職後のキャリア |
某通信系事業会社にて社内SEとして務めたのち、総合系ファームにてITコンサルタント 【担当業務】 社内SE:機械学習やBIツールの導入企画 ITコンサルタント:デリバリー推進・業務要件定義やtoBの検討などの上流工程 | 大手金融系事業会社にてデータ利活用のPJリーダー 【年収】 1,350万円 |
上記以外にも、以下の転職支援実績がある。
- ITコンサルティングファーム→某大手事業会社DX推進室
- 総合系コンサルティングファーム→某大手事業会社事業企画
- ITコンサルティングファーム→事業会社PdM
このようにASSIGN AGENTでは、IT技術職の転職・キャリア支援を数多く行っており、キャリアアップ・年収アップを成功させた方を多く輩出している。
まとめ
IT技術職のキャリアを考える際には、まず一度自身の志向性や業務スキルを棚卸しするのが望ましい。
しかし、実際に「自分のキャリアの現在地がどこなのか」「自身の志向性がマネジメント寄りなのか、技術寄りなのか」を自分一人で正しく理解することは容易ではない。
IT技術職のキャリアを考えるなら、IT技術職のキャリア転職支援を得意としているASSIGN AGENTにご相談いただきたい。
初回の面談では求人を紹介せず、あなたの経験・スキルの棚卸しと、今後のキャリア展望を一緒に考える時間に充てている。
ASSIGN AGENTは、あなたの志向性・ライフプランを含めたキャリアプランをトータルでサポートできるのが強みだ。
相談は無料なので、ぜひ一度お問い合わせいただきたい。