キャリア形成・転職における自己分析の重要性。強みを導き出すには

キャリア形成・転職における自己分析の重要性。強みを導き出すには

寄稿エージェント:國分 康平

キャリア形成や転職において、自己分析は非常に重要な位置づけである。

自己分析は、自身の転職理由・志望動機・自分の強みを明確にする上で避けては通れない。

しかし、自己分析を具体的にどう行ったらよいかわからない方もいるだろう。

そこで本記事では、キャリアにおける自己分析の重要性や自己分析の方法を解説する。

本記事を通して、自己分析への理解を深めていただけると幸いである。

キャリア形成・転職における自己分析の必要性

自己分析は、仕事を通じた自己実現を達成するために欠かせないプロセスだ。

一般的に以下の理由から、自己分析が不可欠だとされている。

  • 転職活動の軸を定めるため
  • 自己PRに効果的なアピールポイントを見つけるため
  • 自分の強みや得意不得意に合った転職先を見つけるため

転職活動の軸を決めるため

転職を考えるにあたって、まずは自分を客観的に捉え、転職活動の軸を決める必要がある。

転職活動の軸がないと「今の仕事内容やクライアントが合わない」「職場での人間関係がうまくいかない」といった一時的な感情で転職を決めてしまい、後悔する可能性があるのだ。

自己分析をして軸を定めれば、自分に合った転職先・キャリアを選択をすることが可能になる。

転職活動の軸を明確にする上では、以下の内容を検討したい。

  • なぜ自分は転職するのか
  • どのような会社でどのような仕事をしたいのか
  • 3年後、5年後にはどのような姿になっていたいのか など

自分を客観的に捉えて見えてきた自分と向き合いながら、転職活動を進めるとよいだろう。

自己PRに効果的なアピールポイントを見つけるため

転職の選考においては、自己PRが求められることが多い。

厳しい選考をクリアして内定を獲得するためには、面接官に自分が採用に値する人物であるとアピールすることが重要となる。

自己分析を通して強みやスキル、経験を把握した上で、自己PRに盛り込むと効果的だ。

自分の強みや得意不得意に合った転職先を見つけるため

自己分析をすれば、自分の強みや得意不得意が明確になり、それをもとに自分に合った転職先を検討できる。

場合によっては、「これまで目を向けてこなかった業種・職種が、意外にも自分に合っているかもしれない」と気づくこともあるだろう。

逆に、「これは苦手・やりがいを感じない」といった内容が明確になれば、業界や働き方を絞り込むことが可能だ。

このように自己分析は、自分のキャリアや転職先の方向性を定める上で重要な役割を果たす。

【実践編】自己分析を行うにあたって意識すべきポイント

自己分析を行う際には以下の点を意識して行いたい。

  • 好きなこと・得意なことの共通点を見つける
  • 名詞ではなく動詞で考える
  • 将来像を明確にする

好きなこと・得意なことの共通点を見つける

自己分析を行う際には、まずは自分の好きなことや得意なことを棚卸しした上で、各々の共通点を見つけたい。

例えば、ゴルフとスノーボードが趣味である場合、2つの共通点から以下の特徴を導き出せるだろう。

奥が深く上達に時間がかかるが、その分少しずつ上達を実感できる点にやりがいや楽しさを感じる

上記の共通点をキャリアに結びつけると、以下の仕事に向いていると判断できる。

  • 商材・需要が時代と共に変わり、日頃から情報収集が必要な仕事
  • 常にスキル・実力向上ができる仕事

共通点をキャリアに結びつけることで、業界や職種を絞り込むことが可能だ。

名詞ではなく動詞で考える

自分の強みが何かを考える際には、「名詞」ではなく「動詞」で考えたい。

動詞で強みを導き出す例として、以下の内容が挙げられる。

・初対面の人に話しかけてよい反応があり、自分もうれしい気持ちになった
→「初対面の人とコミュニケーションを取ること」「話しかけること」が強みと考えられる
・自分が検討し立案した施策が、組織・メンバーの成果に寄与できた
→「考えること」「計画を立てること」が強みと考えられる

上記のほかにも「人の話を聞いてアドバイスをすること」「人の思いつかないアイデアを生み出すこと」「論理的に戦略を考えること」など、さまざまな内容が考えられる。

動詞で考えると、その先に進むべきキャリアの方向性が見えてくるはずだ。

将来像を明確にする

自己分析では、将来像を明確にすることも肝要である。

将来像がイメージできていないと、年収や労働条件といった足元の条件を優先した転職を行ってしまい、中長期的には失敗してしまうパターンが多い。

キャリアは、ゴール地点(なりたい姿・将来像)が見えてないと迷子になってしまう。

できるだけ解像度を高めるとよい。

最後に

キャリアの方向性・将来像のイメージが固まっていない場合、転職活動が進むにつれて「自分が何をしたいのか」を見失う恐れが高くなる。

自身の希望を見失わないためにも、転職活動を始める際にはまず自己分析を行ってもらいたい。

そして、自己分析で明確になった強みや方向性をもとに、「自分はどのようなキャリアを歩めるのか・歩みたいのか」を考えるとよいだろう。

自己分析がなかなか進まず、キャリアの方向性が定まらない場合は、キャリア支援に注力している弊社「ASSIGN AGENT」の利用をおすすめする。

ASSIGN AGENTでは、初回面談であなたの経験・スキルを棚卸しして、今後のキャリア展望を一緒に考える。

転職を前提とした支援ではないため、「自己分析がうまくいかない」「将来像のイメージが掴めない」などの相談も可能だ。

相談は無料なので、ぜひ一度お問い合わせいただきたい。