寄稿エージェント:小泉 裕次郎
転職活動に取り組む際には、業界・企業研究や、書類選考対策、模擬面接などの選考対策が必要となる。
最近では、選考対策の方法や必要な情報については、SNSやメディアなどから得ることが可能ではあるが、選考対策は、志望する業界・企業に合わせることが大切であり、戦略を立てて対策をしていくことが求められる。
漫然と対策をするのは、暗闇のなかを手探りで動いていくようなものであり、むしろ逆効果になる可能性も高い。
そこで本記事では、未経験転職で意識すべき選考対策の基本といえる「一貫性」と「再現性」について解説する。
特に初めて転職に挑む方は、ぜひ参考にしてほしい。
新卒の就職活動と転職活動の違い
選考対策を考える上でまず大切なのは、就職活動と転職活動は違うものであることを認識することである。
新卒の際は実務経験を有していないため、どの企業へも挑戦でき、業務親和性・保有資格の有無などは評価項目に存在しない。
一般的に新卒に求められる能力は以下の通りだ。
- コミュニケーションスキル
- 論理的思考力
- 他人と協働するスタンス など
一方、転職活動では基本的には即戦力性が求められる。
「どれだけの成果を上げられる人材なのか」を見極められ、「採用コストや育成コストに対し、相対効果のあるパフォーマンスを発揮できるのか」が重要となる。
ただ、若手(第二新卒~20代後半)であればポテンシャル採用の側面もあるだろう。
そのため、若手のうちは現職での業務内容・成果・学生時代の取り組みなどを、明瞭かつ具体的に面接官に伝えられれば採用されることも珍しくはない。
一貫性と再現性を正しく理解すること
選考対策では、転職市場における以下の「一貫性」と「再現性」に対する正しい理解が重要である。
■一貫性
選考では転職社の、過去の意思決定・今回の志望理由・目指す将来像が同じ軸の上にあるかどうかが見られてくる。そのため、
用語 | 意味 | 意義 | 活用法 |
一貫性 | 過去の意思決定・今回の志望理由・目指す将来像が同じ軸の上にあること | ・求職者が企業にどのぐらい在籍してくれそうかを採用側が推測するのに重要な要素 ・求職者にとっては、志望動機に納得感を持たせるのに必要不可欠 | 過去~現在までの意思決定ややりがいを踏まえ、業界や企業の志望理由につなげる際に活用する |
再現性 | 現職での成果の出し方(プロセス)を転職先で活きるように伝えること | 転職活動では、即戦力となり得る人材であることをアピールするのが大切であるため、再現性を意識することが肝要 | 業務で成果を上げる際にどのような思考プロセスで、どのような工夫をしたのか、成果に影響した部分について説明する際に活用する |
一貫性と再現性は、どちらも企業側に納得感を持たせて、自身が有用かつ主義主張にブレがない人材であることをアピールするために肝要だ。
また転職の際は、以下のように業務内容が変わるケースが多いため、例えば「昨年度目標対比150%を達成」のような実績のみのアピールはほとんど意味がなくなる。
- カウンターパート
- 商材
- PDCAサイクルのスピード など
そのため、これまでに達成した実績を応募先企業でどのように落とし込んで、新たに成果を出せるのかをアピールする「再現性」が必要になるわけだ。
ただ、一貫性と再現性の構築は、応募先企業が人材に求める傾向によっても大きく変わるため、全て自分で行える人は少ない。
効果的な一貫性と再現性の構築には、転職エージェントを活用するのがおすすめである。
弊社ASSIGN AGENTでは、初回の面談でこれまでの経験・スキルの棚卸しを入念に行うため、応募先企業に即した一貫性と再現性の構築が可能だ。
また、書類選考・面接への対策も実施しているため、応募先企業への明確なアウトプットも支援できる。
相談は無料なので、ぜひ一度お問い合わせいただきたい。
採用目線を知ること
いくら一貫性と再現性の完成度が高くても、志望先の業界・企業に効果的に伝えなければ意味がない。
求人票から業務内容・働き方をイメージし、企業が必要としている人物像を思い浮かべ、その人物像との差分がある場合はどのように埋めていくのかを考えていく必要がある。
また、採用企業のなかでもポジションごとに求められるものは異なり、採用の時期によっても必要とする能力に違いが生まれる。
採用に対し、人事が検討する代表的な事柄は以下の通りだ。
- 何年勤続してくれるか
- 即戦力性はどのくらいあるか
- 配属先での人間関係は良好になりそうか など
上記を踏まえれば、例えば一次面接のフィードバックを振り返り、次回の面接までに修正できるところは修正するといった対応も大切である。
ただ、自分一人で徹底した対策を講じるのは難しい。
そのため、ぜひ転職エージェントを活用し、転職活動を成功させてほしい。
まとめ
ここまでさまざまな選考対策を記載したが、実際のところ面接で一貫性と再現性を的確に伝えるための話し方や内容は、第三者の視点がないと効果的に対策することは難しい。
一貫性と再現性を的確に伝えるには、自己分析から始めて、採用企業に対し、どうすれば等身大の自分を正しく伝えられるのかを検討する必要がある。
選考に通過するための一貫性と再現性の構築には、ぜひ弊社ASSIGN AGENTを活用してほしい。