左:加藤様
右:株式会社アサイン シニアエージェント 吉見 良太
営業経験を求めて大学の教授の紹介で入った専門商社。しかしルート営業やお酒の付き合いでの営業が多く、このままでは他の会社で通用しないと不安になり転職活動を開始されたそうです。
転職活動でのエージェント吉見とのやりとりを中心にお話をお聞きしました。
営業力を身につけたいと教授の紹介で専門商社へ
── まずは、前職の専門商社に入社した理由を教えていただけますか。
理系大学出身でしたから、卒業後の進路は研究職か営業職かを考えていました。
ただ、私自身は人と接する仕事をしたいという思いが強かったので、営業職を目指すことにしました。
その中で商社を選んだ理由としては、お客様だけでなくメーカーも営業対象になる商社では、商談数も多く営業として成長することが出来るのではないかと考えたためです。
最終的には大学の教授に紹介をしてもらい、前職である専門商社に入社しました。
── 前職ではどんな業務に携わっていましたか。
いわゆるルート営業をしていました。
例えば、あるお客様に対して昨年は1トン売れていた商品が今年500キロしか売れていない場合、なぜ500キロが不必要になったのかを聞きにいきます。そこで聞き取りした内容をメーカーに報告するのが主な業務でした。
結果も出ていて、規模が大きなクライアントも任せてもらっていました。
さらなる営業力の向上を求めての転職活動。しかし、結果は難航
── ご活躍されていた中、転職を考えるようになったのはなぜですか。
自分の営業力に不安を感じたためです。
前職ではお酒の席での仕事が多かったんです。それもひとつの営業力だとは思いますが、他の会社で通用する力なのだろうかと不安になりました。
そこから色々と転職先を考えるようになり、最初はベンチャー企業を中心に見ていました。勢いのある輝いた人になりたいという興味が先行していました。
── 最初は、なかなか結果が出ず難航されていましたよね。
漠然と自分の力をつけたいという気持ちで、どの会社がどんな業務内容であるかもわからずに、片っ端から15社ほど選考を受けていました。それでも内定をいただけたのは1社だけで、業務内容もよくわかっていなかったので辞退しました。迷走していたように思います。
そもそも自分は転職できるんだろうか、心の中は不安でいっぱいでした。
── その中で、弊社にお声がけいただきましたね。弊社のエージェントに対して期待していたことはありましたか。
最初に利用したエージェントが片手間仕事として回しているような印象を受けていたので、エージェント自体あまり信用はしていませんでした。
ただ、親身になってほしいとの思いはありました。
折れそうになる心を奮い立たせた一喝
── 私との面談が始まり、2回目か3回目の時に叱る場面もありましたね。正直どう感じましたか。
「加藤さんは本当にやる気がありますか」と一喝されました。私としてはプラスに感じました。本気で支援をしたいと考えてくれていることを肌で感じたからです。
2回や3回会っただけの、しかもお客様である相手に叱るということは、会社に傷がつく危険性もあり吉見さん自身としても勇気のいることだったと思います。だからこそ、そこまでのことしてくれたんだ、と心に沁みました。
「本気にならないといけない」と感じ、そこでスイッチが入った気がします。
── プラスに感じていただけてよかったです。そこからは、まずBPO業界を中心に転職活動をましたね。
吉見さんとの面談でBPO業界の存在を初めて知りました。
はじめの頃は「新規開拓や架電業務は嫌だ」や「大企業に入りたい」と伝えていましたが、吉見さんに「自己成長のためには逆がいいと思います」とアドバイスされて、受けてみる気になりました。
── しかし、最終選考はなかなかうまくいきませんでしたね。ショックは大きかったでしょうか。
「またこれか」と素直に心が折れそうになっていました。
もう後が無いんだとわかり、「もう一回きちんと受け直したい」と吉見さんに伝えました。
他社のエージェントからは求人だけが送られ、「好きな所があれば言ってください」や「現在の職場で頑張りませんか」との声がけもされていました。
そんな中、吉見さんだけは「とことん、やってやりましょうよ」と伝えてくれて親身になってくれていました。そこで、再度自分の本気モードのスイッチが入った気がします。
── そこからは、最終選考まで順調に進んでいきましたね。
正直驚きました。毎回の面接を振り返り、次回の面接に向けて作戦を立てることで、うまくいったのだと思います。
── 最終的には2社で迷っていましたね。
非常に悩みました。年収の高いほうにいくべきかどうかが悩みどころでした。吉見さんは「同じ働き方と労働条件であれば、年収が低くともこちらの会社が加藤さんに合っているのでは」と勧めてくださいました。
私が相談した周りの人たちは「年収が高いほうがいい」と皆が口を揃えて言いましたし、世間一般に考えてもそれが当たり前だと思いました。
しかし吉見さんの話を聞いて、20代のうちはそこまで年収を考える必要はないのではないかと思いました。終身雇用がなくなった中、スキルが身についてから年収の高い会社に転職をすればいいだけじゃないかと。
ここまで付き合ってくれた吉見さんの意見を参考にして、そちらの会社を選びました。
これまでの経験が霞むほど、営業としての成長を期待できる環境
── 現職ではどのような仕事をしていますか。
架電業務や探客活動をしています。
前職はルート営業だったので電話をかければ話を聞いてもらえましたし、アポイントメントも当然のようにとれました。今はアポイントメントをとれるかどうかからはじまります。前職との大きな違いであり、成長を感じる部分でもあります。
── 実際に働いてみていかがですか。
入社前に想像していた業務とのギャップが少ないです。ただ自分が思っていた以上に、入社半年目の方々の勢いが凄いです。
半年目の方々の商談に同席させてもらうと、「半年でここまでできるようになるのだ」と感心します。正直、前職でやってきた3年間はなんだったんだと思うこともあります。
また、良い見本をたくさん取りに行く文化も非常に魅力的だと感じています。
「会社としても聞くことを提唱している。聞かないほうがよくない」とまで言われているので、分からないことは遠慮なく聞いて学びを得ています。
── では、今後チャレンジしていきたいことはありますか。
やはり上の役職に就きたい、というのが率直な思いです。
しかし、今はまず入社半年目の方々に勝つことを目標としています。
圧倒的な実績を出した上で、立場を上げて地位を確立させていきたいと思っています。
吉見 良太|Ryota Yoshimi
シニアエージェント
大学院を卒業後、NTTドコモよりキャリアをスタート。
主に大手金融機関をクライアントとして、MDMの要件定義やRPAの活用など業務DX化を目的としたITサービスの提案営業に従事した後、スマートシティ構想の一環として官公庁との共同プロジェクトをリード。モビリティシステムの推進を計画から実行まで一貫して担う。
その後、株式会社アサインにヘッドハントされ転職を決意。現在は取締役直下にて、大手企業やコンサルティングファームとのパイプラインを活かし、戦略的に重要な案件のヘッドハンティングを担当。