右:木下様
左:株式会社アサイン シニアエージェント 諸橋 樹
高校時代に学生新聞の編集を経験したことから印刷業界に興味を持ち、新卒で印刷会社に入社した木下さん。
しかし、「自分の働きかけでお客様の利益につなげたい」というご自身の想いと業務内容にギャップを感じ、転職を考えるように。
転職活動でエージェントに求めていたことを中心に、現職での様子などについてもお話をお聞きしました。
自分の想いと業務内容にギャップが生じ、転職を考えるように
―― まずは前職に新卒で入社を決められた背景を教えていただけますか。
高校時代に学校新聞の編集を経験し、自分が作るもので人が喜んでくれるというところに楽しさを感じるようになりました。
大学は編集とは異なる学科へ進学したのですが、いざ就職活動をするとなった時に、高校生の頃の楽しかった編集の経験を思い出しました。
そして、当時感じていた「周りの人に喜んでもらうために何かしたい」という想いを意識して就職活動をしました。
そんな中、ある印刷会社の会社説明会で「自分の提案がクライアントの利益につながる」というお話を聞き、印刷業界ではお客様に対して何かプラスの価値を提供できるのではないかと感じました。
そこからは印刷業界をメインに就職活動をし、制作職・製造職・営業職といったように分業制を敷かず、窓口がワンストップとなっており、知識も幅広く習得できるという点に魅力を感じて前職への入社を決意しました。
―― 前職での木下さんの業務内容やミッションについても、お伺いできますか。
主な業務内容としては、大手の通信会社をメイン顧客として、ダイレクトメールなどの印刷物製造の見積もり作成から納品まで、一貫して担当していました。
個別にミッションという形で具体的な数字が課されるわけではなく、各月の売り上げと年間の売り上げの達成に向けて、上司からの指示のもとで業務を遂行していくような形でした。
―― 実際働いていく中で、何かキャリアにおける課題や不安などを感じられていましたか。
もちろんお客様のオーダー通りに作成できた際や、「来店率がアップしました」とのお言葉をいただいたときは、本当に嬉しかったです。
しかし、自分から提案してみたいという想いで印刷会社に入社したものの、オーダーを受けた製造がメインとなってしまっていたため、「自分の働きかけでお客さんの利益につなげたい」という私の想いとのギャップがありました。
そのギャップが、転職を考えるようになったきっかけです。
なかなか順調に進まない転職活動。エージェントに求めていたこととは
―― 転職活動は私がご支援する前から始められていましたが、転職活動を始めた経緯や、当時抱えていた不安などについて教えていただけますか。
転職活動は当初知識もなかったため、まずは名の知れた大手会社に登録するところから始めました。
実際にエージェント様と面談をし、企業様を数十社ピックアップしてくださいました。
しかし、その中から私にどの企業が合うのかを判断できず、自分がまず何をすればいいのか、何が活かせるのかわかりませんでした。
また当時、職務経歴書がうまく書けないという悩みがありました。
面接は自分の言葉で伝えなければならないと思っていたものの、サポートがほしかったのは確かです。
自分で作成した職務経歴書に対するフィードバックがなかったことが、さらなる不安要素になりました。
―― そこから私に任せてみようと思われた理由やエピソードはありますか。
高校時代からの友人に転職活動の不安を話した際に、諸橋さんを紹介いただきました。
実際に諸橋さんと面談をしてみると、小さなことまで深掘りして聞いてくださり驚きました。
「こういうことがしてみたい」と漠然とした構想はあっても、それを実現できるのはどの業界なのかわからなかったので、諸橋さんの細かいヒアリングが大きな信頼感や安心感を与えてくれました。
中学生のころの話や意思決定の背景など、経験や考えをしっかりヒアリングしてくださり、それをもとに私に向いていそうな企業様だけに絞って提案してくださる点も印象に残っています。
また、職務経歴書のフィードバックでは「これではだめです」「よりよくしていった方がいい」と正直に向き合ってくれました。
ただ褒められるだけではなく、「ここはもう少しこうしましょう」と改善につながるアドバイスをもらえたので、安心感がありました。
―― ありがとうございます。職務経歴書などをブラッシュアップすることで書類選考は通ることが増えましたよね。
はい。それまでは書類選考に通らないことが多かったのですが、諸橋さんにアドバイスをいただいたお陰で通るようになりました。
また、ある企業様の面接では「今まで何千枚と職務経歴書を見てきた中で、このようなものは初めてだ」と言っていただけました。
―― 本当によかったです。実際、転職活動においてエージェントに期待していたことは何でしょう。
書類の添削と面接対策は、エージェントの方に期待する大きな要素でした。
書類選考に通らないことが多かったので、書類に対してのフィードバックが必要でした。
また、面接が難航しているときは対策や客観的なフィードバックをもらうことで次につながっていくと思うので、うまく答えられなかった部分へのアドバイスもいただきたいと思っていました。
―― 私とは選考対策を沢山しましたね。木下さんは選考対策をしっかりとやり込んでくださっていたので、本当に素晴らしいと思っていました。
諸橋さんの真剣さにスイッチを入れていただいた部分もあります。
諸橋さんの模擬面接による選考対策のおかげで面接でもスムーズに話せるようになりました。
実践方式でやることによって、自分の苦手な部分が浮き彫りになりました。
逆に「あ、ここは意外とできたかも」などとできている部分も実感しつつ、実践を重ねて、繰り返しフィードバックをもらいながら改善して面接に望めました。
―― 選考や転職活動の中で、ご自身の価値観への気づきや変化などはありましたか。
諸橋さんも含め、面接などでも様々な方と話してその人の価値観に触れるたび、いろいろな考え方があることを学びました。
前職で感じていた不安としては、ライフイベントを迎えながら年齢を重ねていくたびに、ただのお手伝いさんのようになってしまうのが嫌だなというところではありました。
しかし、面接などを経て、やはり30代、40代とライフステージが変わっても活躍はできるし、自分も頑張っていきたい再認識することができました。
―― 現職に入社するという最終的な意思決定における判断軸はどのようなものでしたか。
最後は2社で迷っていました。両社ともベンチャー企業で成長していける環境は揃っていたので、どちらも大変魅力的でした。
しかし、もう一社は私と同い年の方が事業部長を務めているなど、成長のスピードが私には早すぎるのではないかと感じました。
その役職に見合った実力をつけるために努力をしてきていることは重々承知の上ですが、私はコツコツと経験を積んだ上で身の丈にあった役職に就きたいと考え、それが実現できそうな現職を選びました。
新卒当時やりたかった企画職を目指して
―― 現職ではカスタマーサクセスを担当されていると思います。具体的な業務内容をもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。
クライアントに対して導入支援にあたっての基礎設定と、お客様の希望に対して自社のサービスを通してどのような支援ができるのか、どのようなサービスが必要なのかを提案するのがメイン業務です。
現在は導入支援がメインですが、社内のチャットなどを見ていると「こういうことがあるのだけど、どういう対処方法ありますか。」という質問に対してみんなで案を出しあったり、共有したりしているところが見受けられます。
導入支援の中でも、お客様に合わせて十分提案をしていける場があるのではないかと思っています。
―― では、中長期的なキャリアを考える中で、今後現職でどのようなことに挑戦していきたいですか。
就職活動をしていたときからの希望である、企画や提案を行っていきたい意志は変わっていません。
現在行っているカスタマーサクセス業務は、一番にお客様と関わり、ご要望も直に感じられます。
そこをしっかりキャッチアップした上で、企画部や開発部を目指したいです。
現時点ではそこまで手が回せていないので、まずはその段階にいち早く辿り着けるよう一人で業務を回せるようになることが目標です。
── 今後とも、中長期的なキャリアに伴走させていただければと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
諸橋 樹|Tatsuki Morohashi
シニアエージェント
グローバル企業の新規事業メンバーとしてキャリアをスタート。代理店マネジメントを担当した後、海外商戦部にてブランドシェア拡大をミッションに販売戦略の立案から実行までを一貫してリード。
その後、株式会社アサインにヘッドハントされ参画。営業・販売職経験者のキャリアアップを中心に、マネージャー〜リーダー層への支援を強みとしている。