「何でもできる」から「何でもできないからこそ頑張ろう」へ。転職活動を経て生まれた覚悟。

「何でもできる」から「何でもできないからこそ頑張ろう」へ。転職活動を経て生まれた覚悟。

右:佐野様

左:株式会社アサイン シニアエージェント 芦川 知史

大学卒業後、大手製薬会社でキャリアをスタートさせ、MRとして活躍されていた佐野様。

総会で全MRの中から選出されるなど高い成果を出していたものの、自分の実力ではないと感じ、転職活動に踏み切りました。

「自分と同じぐらい真剣に自分のことを考えてくれる存在」であったという弊社シニアエージェント芦川との熱のこもった選考対策や、1社目とはまったく違う環境で楽しみながら働かれている様子についてお伺いしました。

将来的なキャリアに不安を抱くように

── まずは前職についてのお話をお聞かせください。新卒で製薬会社への入社を決められた背景を教えていただけますか。

私は学生時代に父親を亡くしており、父親がMRとして働いていたという点が大きかったです。また、自分が世の中にどのように貢献したいのかと考えた時に、患者さんに貢献することができれば自分のような辛い経験をする人を減らせるのではないかと考えました。

── ご自身のご経験が大きかったのですね。MRとしてはどのようなミッションや業務を担当されていましたか。

開業されている先生方に新薬をお届けする役割でした。
私の担当エリアはそもそも開業医の数が多いので、提携している代理店も1社の薬だけを売っているわけにはいかず、コストパフォーマンスが悪いことが課題でしたが、頻繁に訪問し、一緒にやりましょうという想いを伝えて巻き込んでいけたため、結果を出せていたのだと思います。

その結果、総会で300名のMRの中から10名の代表者の1人に選んでいただき、発表できる機会も頂きました。

── 成果を出されているにも関わらず、このままずっとMRでいいのかという漠然とした不安を抱えていたとのことでしたが、課題感はどのようなところにありましたか。

一番の課題感は、自分の出している成果と自分の実力にあまりにも乖離があると感じたためです。
正直、振り返ってみると自分の成果は運による部分が大きかったように感じました。

会社による技術開発の進歩や新薬が世に出るタイミング、担当エリアなどによって売れ行きが大きく左右されます。
私の担当エリアは開業医の数も多く、とにかくよく売れるエリアでした。なので極端に言ってしまえば、動かなくても売れるエリアでした。
関係構築だけで営業が進んでしまうことに対して、自身にスキル、能力や知識がついている感覚は正直なく、このままでいいのかと課題に感じていました。

徹底的な選考対策で獲得した内定

── 転職活動を始めるにあたって、何か不安はありましたか。

もう少し現職でやり切った方がいいのではないかという迷いもありました。一方で、そんな中途半端な気持ちではどこにも内定が頂けないのではないか、とも感じていました。
だからこそ、できるだけ自分に合ったいい会社に入りたいという気持ちが大きかったです。

── なるほど。当時はどのような会社が自分に合っているかというイメージはありましたか。

正直まったくない状態でした。
なので、エージェントから自分に合った会社を提案してもらえるかどうかは、自分の中では大事なポイントでした。だからこそ同じぐらい親身になって考えてくれる芦川さんにお任せしたいと思いましたね。

── ありがとうございます。当時、複数のエージェントから話を聞いていましたか。

アサイン以外に1社ほかのエージェントと話をしていて、人材会社の選考に進んでいる状態でした。
その当時は、なんとなく「人材は合っているのではないか」という仮説は持っていて、「選考で納得感があったら行こうかな」というような感覚で、軸や意向も定まらずに進めている感覚でした。

── なぜ他のエージェントに絞らず、私の話も聞こうと思ってくださったのですか。

初回の面談で芦川さんは本当に熱い方だなと感じたからです。
やはり転職活動で必要なのは、自分と同じぐらい真剣に自分のことを考えてくれる存在です。その点で芦川さんに任せたいと思いました。

実際に休日に2時間も時間をいただいて面接対策をやりました。
面接対策では、模擬面接を中心に、結論から伝える話し方など徹底的にやっていただきました。

特に、MRの業務の特徴上、前提情報をすり合わせてから結論を伝える癖があり、何度も注意されながら修正していきました。

── 対策はかなり回数を重ねましたね。印象に残っている対策はありますか。

現職の最終選考の前にやっていただいた選考対策ですね。
最終選考は、実際に私がエージェント役としてのロープレをする形式でした。その選考に向けて、ロープレをしたり、履歴書やモデルの候補者のペルソナをプロファイリングするなど、かなりしっかりと対策をしていただきました。
このとき芦川さんから教えていただいた内容は、現職で働いている今も参考にしています。
芦川さんは上司より上司だなと、熱さをすごく感じていました。

── 最終選考に向けて私もかなり本気でやらせていただきました。転職活動を通して自身の価値観の気づきはありましたか。

転職活動を通して、私にはもともと「人に対する熱のようなものを秘めているのだ」と再認識できました。

学生時代の部活動の経験から、自分と目の前の相手との間で、熱量を共有できるような仕事がいいと思いました。
熱が伝播していくような仕事はなんだろうと考えた時に自然な流れで、人材業界に目を向けるようになっていったのかなと思います。

── それでは最終的に人材ベンチャーに入社を決めた判断軸について教えていただけますか。

ビジョンに強く共感したからですね。
また上司の存在も大きかったです。自分の成長という観点で考えた時に、上司と距離が近く、常に成長できるような環境にいたいと思いました。

本当に合っている仕事と出会えたからこそ、楽しい毎日

── ここからは現職についてお聞かせください。今、何を担当していますか。

現在はキャリアアドバイザーとして仕事をしています。
自分の支援スタイルとしては徹底的に求職者に寄り添うことを意識しています。
やはり転職する、しないの意思決定は目の前の方の人生に関わることなので、納得感を持って進めていただきたいという想いを大切にしています。

── 現職は価値観にマッチした会社だと思いますが、実際に働いてみていかがですか。

もうおっしゃるとおりで本当に楽しいですね。キャリアアドバイザーは本当に自分に合っているなと感じます。
前職のMRの仕事では、伝えなければいけない内容と伝えてはいけないところがルールとして決まっている部分が多く窮屈さもありました。
しかしキャリアアドバイザーの仕事は、様々な方とお話しすることができ、自分からグッと踏み込んだ話をすることができる点がすごく楽しいです。
面談では自分らしさが出せるので、自然体を受け入れてもらえる環境も魅力の1つですね。

── 今後、中長期的にどのようなことにチャレンジしたいですか。

まずその自社の採用には関わりたいと考えています。
結果を出せば1年以内ぐらいに関われるようなので、そこは必ず目指したいです。

理由としては、やはり自分の好きな人と働きたいということや、いいなと思う人を周りにいっぱい作るのが自分の中の大事な価値観で、その部分に携わることができるのが採用だと思うからです。

やはりやったことのないことを経験していくのは大事だなと転職活動を通して強く感じたので、チャンスがあれば食らいつくというスタンスは、忘れずにいたいと思います。

── モチベーション高くてとてもいいですね。

モチベーションはもちろん高いです。一次的にすごく上がっているという感覚ではなく、覚悟が決まり、安定した高いモチベーションでやっていけています。

前職ではモチベーションに波があったのですが、今はその波がなくなり、継続的に高い状態を維持できています。今はモチベーションの最大値を10とすると常に7から8くらいを計測している感覚です。
加えて考え方が変わったので、モチベーションの最大値自体が一層拡大した感覚があります。

── 覚悟が決まったとおっしゃいましたが、どのように覚悟が決まったのでしょうか。

転職活動を通して本当に考え方が変わりました。

いい意味でリラックスして仕事に取り組めています。腰を据えて頑張っている感じが強くなりましたね。

転職前は、「私は何でもできるのではないか」という気持ちが少なからずありました。転職してみて、「何でもできる」から「何でもできないからこそ頑張ろう」と考え方が変わりました。
だからこそすごく前向きに、進めている感覚がすごく強いですね。
今はもう本当に楽しいです。

── 楽しまれている様子がお聞きできて私としても本当にうれしく思います。本日は貴重なお話をお伺いさせていただきありがとうございました。

芦川 知史|Tomofumi Ashikawa

シニアエージェント

大学卒業後、SMBCグループの人事戦略室よりキャリアをスタート。
採用計画の立案から実行、入社後の研修や育成まで一貫して経験。
その後、組織開発プロジェクトをリードし、定着率向上を主なミッションとして人事制度の設計から運用までを担う。
アサイン参画後は、若手ハイエンド特化のキャリアアップ支援に従事。