エージェントが居たからできた自己分析。安定志向を脱却し、鉄道職員から成長業界の営業職へ

エージェントが居たからできた自己分析。安定志向を脱却し、鉄道職員から成長業界の営業職へ

左:村口様

右:株式会社アサイン シニアエージェント 阿部 人史

新卒当時、安定を求めて地元青森で駅員としてキャリアをスタートさせた村口さん。
業界内での専門的な知識だけを身に付けていく日々に漠然とした不安を感じていた村口さんが、転職活動で、新卒就活とは真逆の環境に飛び込むことを決意した理由とは。

「多少ハードでも自分の力を磨けるような環境で勝負したい」と語る村口さんの価値観の変遷についてお伺いします。

鉄道職員としてキャリアをスタート

── まずは前職についてお伺いします。前職への入職を決められた背景について聞かせてください。

学生時代に野球部でキャッチャーをしていた経験から、縁の下の力持ちとしてチームを支えるキャッチャーのように、仕事においても社会を支えていけるような仕事がしたいと考えていました。そのため、インフラ系の企業を中心に、電力会社や鉄鋼メーカーなども考えていました。
ただ、そのなかでも前職に決めた理由としては、地元で働きたいという気持ちもと、大学で上京した際に東京の鉄道に衝撃を受けた経験もあり、前職の鉄道会社に就職を決めました。

── 前職ではどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

地元の青森駅・新青森駅で駅員として切符の販売や、改札・窓口業務を行っていました。ただ、ゆくゆくは都市開発の業務に携わりたいと思っていました。
一方で、基本的に現場の業務を一通り経験してからの話となるため、少なくとも30歳近くまでは駅員・乗務員として現場の業務にあたることになります。

実際に異動できる人は限られていますし、現場の仕事には定量的な成果指標がないため、社内の人間関係で決まってしまうというのが実情でした。

自分のスキルへの不安が転職のきっかけに

── そういった環境の中で転職を考え始めたきっかけについて教えてください。

転職を考え始めたきっかけは2つあります。
1つ目は、このまま仕事を続けていても自分の市場価値が上がらないのではないか、という危機感です。

学生時代の友人たちが営業や人事の仕事で汎用的なスキルをつけているなかで、自分は他では通用しない鉄道の専門的な知識がつく一方でした。
このまま鉄道業界で働き続けるなら良いですが、他にやりたいことができた場合や、会社を離れる事になった際に、汎用的なスキルがないまま歳を重ねてしまうのではないかという危機感を覚えていました。

2つ目は、年功序列の社内体制が私に合っていないと感じたからです。

基本的に勤続年数が長くなるほど給与が増える年功序列制です。頑張って成果を上げたり新しいことに挑戦しても、給料がまったく変わらない環境では、どうしてもモチベーションが保てませんでした。

── 転職活動を始めるにあたって、不安だったことはありましたか。

私自身、鉄道の仕事以外になにができるのか、どんな会社があるのか、これまでの経験がどれだけ通用するのか、何も分かっていない状態でしたので、漠然とした不安はありましたね。

転職活動を通じて見つけた新卒時とは真逆の価値観

阿部さんと一緒にこれまでの自分の人生の棚卸をしていく中で、就活時の自己分析が本当は全く逆だったことに気付きました。

就活時は安定した企業でゆったりと仕事がしたいと考えていたのですが、実際に働いてみると競争や成長実感がないことに満足できていない自分がいることに気が付きました。それが転職のきっかけとなったのですが、小学校の頃からずっと続けていた野球においては競争や成長が当たり前の環境でした。思い返してみると、私の中ではそれが当たり前になっており、重要視していることに気がつけていなかったように思います。
エージェントの第三者視点から言っていただけたことで、初めて自覚することができました。

また、キャッチャー経験や、部活で後輩と関わっていた経験を振り返り、人と正面から向き合うような仕事が向いているのではないかと気づくことができました。

── 最終的には大手人材系の会社に入社を決められましたが、どのような価値観の変化があったのでしょうか。

新卒の時は安定志向だったため、既存産業を中心に見ていたため、人材業界は当時、最初から選択肢にいれていませんでした。

今回の転職活動においても阿部さんからのご提案がなければ、そもそも人材という選択肢が出てこなかったと思います。
しかし、今回の転職を考えるきっかけになった背景や、学生時代の野球部でのエピソードを振り返るなかで、人と向き合う仕事かつ、多少ハードな環境であっても自分の力を磨けるような企業に行きたいと思うようになり、人材業界に挑戦していこうと思うことができました。

── 前職とは違い、転職先では日々数字を追うことが求められるお仕事かと思いますが、選考対策で意識していたことはありますか。

阿部さんにも手伝っていただききながら、いかに営業経験がなくとも活躍見込みがあると思っていただけるかどうかを意識した選考対策をしていただきました。

数字を追えることを説明する際には、前職のネットサービス利用者数増加プロジェクトに参画した時のエピソードを話しました。
具体的には、認知から登録、遷移、利用のどのフェーズに課題があるのかについて仮説を立ててPDCAを回した話をしました。

また、青森から上京して就職で地元に帰ったことをそのまま話すと保守的でチャレンジを恐れている人だと思われかねないため、1社目を選んだ背景と目的は野球部時代のエピソードを交えて丁寧に伝えることを意識していました。

面接における採用目線を意識して、どのように懸念を払しょくしていくのかという観点で阿部さんが手厚い選考対策をして下さったおかけで、営業経験のない中で、キャリアチェンジを実現することができました。

── ありがとうございます。私としても村口さんのポテンシャルの高さを選考で伝えるために、選考対策にはかなり力を入れていましたね。

今後のキャリア展望

── 今後、人材という領域でどのようなことをやりたいですか。

キャリアアドバイザーとして沢山知識をつけながら、まずは私自身のように最初に入社した企業に違和感を持っている第二新卒の方を支援していきたいです。

一人ひとりへの向き合い方を浅くして回転率を重視する支援スタイルではなく、アサインさんのように1人ひとりに深く寄り添って伴走していく支援スタイルを追求していきたいと思っています。

── ぜひ、そんなエージェントを目指していただきたいです。前職から環境が大きく変わりますが、引き続きサポートをさせていただければ幸いです。本日は貴重なお話をありがとうございました。

阿部 人史|Hitoshi Abe

シニアエージェント

大学卒業後、サイバーエージェントグループの新規事業部門よりキャリアをスタート。新サービスの開拓営業に従事した後、エンタメ領域のWEBコンサルタントとしてコンテンツ企画から効果検証の設計までを一貫して担い、大手芸能事務所をはじめとするクライアントの数々のプロジェクトをリード。
株式会社アサインに参画後は、経営層とのパイプラインを活かして戦略的に重要な案件のヘッドハンターとして活動。また、ハイクラスの営業経験者に特化したキャリア支援を行う。