30代で料理長から法人営業職へ。大躍進のキャリアチェンジから、今後見据える目標とは

30代で料理長から法人営業職へ。大躍進のキャリアチェンジから、今後見据える目標とは

左:關様

右:株式会社アサイン シニアエージェント 安田 大綺

調理の専門学校を卒業後、飲食店運営企業に入社。入社後数年間は皿洗いや仕込みなどの裏方業務、その後徐々に調理や店舗運営など業務の幅を広げていきながら10年間勤められた關様。
しかし約10年間働いてきた中で、今後自身が飲食業界で長く働いていくイメージができず、転職を考えるようになったと言います。

30代という年齢から大きな不安を抱えてのスタートとなった転職活動の様子と、転職後の日々についてお話を伺いました。

30代で飲食業界から転職を考えるようになったきっかけとは

── まずは新卒で飲食店運営企業への入社を決めた背景について教えていただけますか。

私は調理の専門学校に通っていたので、就職活動開始当初から飲食店やレストランのキッチンポジションで就活を進めていました。数多くある飲食店の中から前職を選んだ決め手は、尊敬している大先輩からの紹介であったことが大きかったです。

その先輩は自分の周りの人を大事にする人であり、私がとても尊敬する存在でした。「いつかその先輩のようになりたい」と憧れをいだいていました。

── 前職での關様の主なミッションや業務内容についても教えてください。

1年目から3年目ぐらいまではいわゆる裏方としての業務がメインでした。皿洗いから始まり、仕込み、そして調理と徐々にお客様に提供する料理に直接かかわるようになっていきました。
5年目以降は店舗の運営に関わるようになり、在庫管理や原価率の計算なども担当していました。本来であれば、お客様が食事をされているホールに出る機会が少ない業務を担当していましたが、お客さんと近い立場で働きたいという想いが強くあったので、積極的にお客さまともコミュニケーションを取ったり、直接料理を運んだりもしていました。その結果として、お客さまからご指名いただく機会もありました。

── 面談のなかでも様々なお話をお伺いしましたが、關さんが働いていたレストランが口コミサイトで1位を取られたこともありましたよね。

はい、そうですね。働いていたレストランのエリア内でビュッフェ部門で1位を獲得できました。私が勤務していたレストラン周辺には、ビュッフェレストランがあるホテルも多くあったので、ホテルのビュッフェを抑えて1位を獲得できたことはとてもうれしかったです。

1位を獲得した当時、私は店舗の2番手として、様々な業務を任されていました。具体的には、お客様のリクエストからメニューを決めたり、お客様のニーズを分析したりと、料理を作る以外の仕事がほとんどでした。

しかし、口コミサイトで1位を獲得してからはお客様の来店が急激に増えたことで忙しさも増し、後輩のメンタルケアやフォローなども私の重要な役割となりました。

── ご活躍され、かつ約10年間と長く働かれているなかで前職で感じられていたキャリアにおける課題感はどういったものでしたか。

やりがいは強く感じていたものの、ずっと飲食業界に勤務していたので、飲食業界のことしか知らないことに焦りを感じていました。また中長期的な視点で考えたときに、自分のビジネススキル面や給与面、労働環境などの面で長く働くイメージが持てなかったこともキャリアにおける課題感でした。

不安を抱えての転職活動。複数内定獲得の成功の背景とは

── 転職活動を始めるにあたって不安に感じられていたことはありますか。

飲食業界しか知らないことに焦りを感じていたので、自然と未経験の業界で挑戦をすることになります。しかし、当時の私はすでに30代だったため、年齢的な不安にまず直面しました。そして、専門学校時代から料理一筋でしたので、いわゆる営業のようなビジネス的なフィールドに自分が挑戦できるのかと気がかりでした。

また、新卒から10年間働いてきた前職に恩義を感じていたので、無理やり転職活動を進めることは避けたいという感情もありました。

── さまざまな不安を抱える中での転職活動スタートだったのですね。転職開始当時、私以外のエージェントともお話していたのでしょうか。

他のエージェントとは話をしていませんでした。言ってしまえば、安田さん以外のエージェントさんとの転職活動を正直考えていませんでした。

── 他のエージェントではなく、なぜ私を選んでいただけたのでしょうか。

安田さんは、転職活動を無理やり押し進めるのではなく、私の過去や前職で取り組んできたことを丁寧にヒアリングしてくれたのが大きかったです。
特に印象に残っているのが、運転免許の取得のエピソードです。
当時安田さんとお話ししていくなかで、車の運転免許を取得しておいたほうが応募できる企業の選択肢も広がっていくと言われました。しかし、当時の私は免許証を持っていなかったので、急遽合宿で取ることにしました。
その間、面談ができなかったり企業の応募までに期間が空いてしまったりしたのですが、こまめに連絡をいただき、いつも気にかけていただいていました。
その姿勢からいつも安田さんの熱い気持ちを感じていましたし、私との面談以外の時間にも私のことをよく考えてくれているのだろうと伝わってきました。
私の強みや私のキャリアの将来像、価値観など、真剣に私の話から導いてくださいました。

安田さんの真摯に私と向き合って下さる姿勢から、この人と転職活動を進めていきたいと思いました。

── 転職活動を通して、自らの価値観について何か気づきなどはありましたか。

前職でも、キッチン側でありながらも積極的にお客様とコミュニケーションを取ることが好きで、この転職活動を通して改めて自分は人と接することが好きなのだと再認識しました。

安田さんからも私の強みは「コミュニケーション力や組織や周りの人の調整力」だとおっしゃっていただき、とても納得感がありました。
また第三者から客観的に評価してもらえたことは自分の強みとして大きな自信にもつながりました。
そのうえで、公募する企業も選定していただいたので、やりたことや将来像を明確にして選考に臨むことができました。

── それでは建築資料研究社へ入社するという最終的な意思決定における判断軸を教えていただけますか。

不安を抱えながらスタートした転職活動でしたが、最終的には現職を含め、2社の内定を獲得できました。それぞれの企業に魅力を感じていましたが、最終的なキャリアの幅や得られる経験を中長期的な視点で比較したうえで意思決定をしました。

各社を比較した際に、現職は資格取得のための講座の営業であり無形商材であることと、ご契約いただいて終わりではなくその後のサポートまでできる点が魅力として大きかったです。

前職でも、後輩の育成やメンタルサポートなどを意識的に取り組んでいた背景もあり、契約いただいたあとのサポートまでできることは、とてもやりがいのある仕事であると感じました。
最終的にはこの2点に魅力を感じ、建築資料研究社の営業職への意思決定に至りました。

営業未経験から法人営業を担当。今後描くキャリアプランとは

── 入社されてから現職では主にどのような業務を担当されていますか。

現職では、建築士などの国家資格や検定講座の提案営業を担当しております。具体的には建築・不動産会社などの企業様や学校向けの提案営業と担当エリア内の受験対象者向けの提案と受講フォローがメイン業務です。
やはり難しさを感じますが、研修では学びが多い日々で、毎日自分の成長を実感できているので充実しています。

── 最後に今後についてお聞かせください。中長期的にキャリアを考える中でどのようなチャレンジをしていきたいとお考えですか。

安田さんからもおっしゃっていただいたとおり、まずは誰よりも場数を踏んで成長スピードを上げていきたいと考えています。具体的な目標としては、入社半年以内を対象とした新人賞獲得を狙っています。その目標達成をしてからさらに先のキャリアについて考えていきたいです。
その際は、また安田さんにご相談させてください。

── まずは新人賞獲得を必ず達成しましょう。引き続き、關様のキャリアの伴走させていただきますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

安田 大綺|Daiki Yasuda

シニアエージェント

大学卒業後、三菱商事グループの専門商社よりキャリアをスタート。
食品事業部の企画営業に従事し、顧客ニーズの分析や拡販戦略の策定などを経験。その後、クライアントの経営改善を目的とした製品戦略およびプライシング戦略をリード。
その後、株式会社アサインにヘッドハントされ参画を決意。現在は若手ハイエンド層に特化したキャリアアップ支援に強みを持ち、新規市場開拓の事業戦略の策定から実行まで一貫して担う。