右:白石様
左:株式会社アサイン シニアエージェント 山林 知紘
大学卒業後、メガバンクに入行。しかし、入行後は組織風土や考え方にギャップを感じ、デジタルマーケティング事業やEC事業、BPO事業などを展開する大手IT企業へ転職された白石様。
Webサイトの運用業務やそれに対する改善業務を担当するも、培ってきた営業力の強みを活かしきれていないと感じ、再び転職活動をスタートさせました。
「起業したい」「独立したい」という想いを実現するため、人生の分岐点でもある2回目の転職活動を弊社シニアエージェントの山林とともに進めた様子と、転職後の日々についてお話を伺いました。
大手都市銀行にギャップを感じ、大手IT系企業へ1度目の転職
── 1社目でメガバンクに入行された当時、そこに至った意思決定の背景から教えていただけますか。
前提として、当時の私には大手志向があり、その中で金融業界を志望しました。背景としては、小中高大と金銭面で支えてくれた両親にとても感謝していたので、その分私も金融業界で価値提供していきたいという想いがありました。
金融業界の中でも前職のメガバンクを選んだ背景としては、リクルーターの方達がとても親身に対応してくれたことや、当時、全社的に銀行・信託・証券で連携してコンサルティング提案をしていこう戦略を掲げていた点に惹かれ、入行を決めました。
── 1社目に入行後、早期の段階で2社目の会社にご転職されましたが、転職された理由をお聞かせいただけますか。
転職理由としては、入行後に風土や考え方に大きなギャップを感じたためです。
また、金融業界という業界柄、お願い営業のような営業スタイルが多かったり、年功序列の色が強かったりするなど、私が求めていた環境との乖離を感じていました。
そのため、1度目の転職活動では、金融業界とは正反対の業界に行きたいと考え、IT業界を中心に進めていました。IT業界の中でも自分自身も使う機会が多いWebやECに携わるような仕事で、自分の強みである営業力を活かしたいと考え、転職に至りました。
── 当時、メガバンク入行後、いつ頃のタイミングで転職活動を始められたのですか。
転職活動を始めたのは、2年目の4月から5月ぐらいです。
1年間働いてみて、求めていた社風と少し違うなと思い、転職活動を始めました。当時はエージェントは使わず、自分で直接応募して転職しました。
── 2社目の大手IT系企業では、具体的にどのような業務内容を担当していましたか。
Webサイトの運用業務やそれに対する改善業務を担当していました。あらかじめ作られたECの設定やサイトを、期日までに公開する運用業務を主に担当していました。
そのため、デザインチームなど社内の部署とコミュニケーションを取ることが多かったです。
── 年功序列でない環境で営業力を活かしたいという思いから2社目へご転職されましたが、いかがでしたか。
営業よりも調整業務が多いなという実感があり、培ってきた営業の強みを活かしきれないと感じました。
Webディレクターは業務委託が多く、営業というより顧客の要望に沿った提案や調整業務が多かったです。自発的に数字を追うことには、繋がりにくいと感じていました。
── それでは、今回の転職活動についても聞きたいと思います。当時の気持ちも含めて、今回の転職の経緯から教えてください。
まず当時25歳という歳で、自分のスキルや成長に疑問を強く感じていました。より自分の強みを活かしたい、自分がやりたい営業をやっていきたいという背景がありました。
── 強い成長意欲が新卒の頃からあったと思うのですが、その想いの根本はどこにあったのでしょうか。
私はもともとプロサッカー選手を目指していたのにも関わらず、実現できなかった過去があります。だからこそ、ビジネスマンとしては必ず成功したいという想いが一番の原点になっていると思います。
ある一言をきっかけに山林との転職活動を決意。その言葉とは
── 初めてお会いしたのが、アサインの中途採用面接でした。いち面接官として白石さんに出会いましたが、当時の転職活動では、どのような軸でやっていたか教えていただけますか。
第一に「起業したい、独立したい」と思っていて、それを実現するためというのが大きな軸でした。親が経営者ということあり、私自身も将来起業したいという想いがありました。
── その中で弊社の選考に来てくださって、私との一次選考は通過したもの、二次面接でご縁がない状況になってしまいました。そこから改めてご連絡をいただいて、私の転職支援を受けることを選んでくださった背景をお伺いして良いですか。
アサインの一次面接で面接官としての山林さんにお会いした時に言われた、「今回の転職は人生において本当に重要ですよ」「真剣に考えて覚悟を決めてください」という言葉がとても自分に刺さりました。
自分でも感じていた部分を、初対面の私に真摯に伝えてくれたので、この人に付いていきたいと思ったのがきっかけです。
他のエージェントと比較した時に、将来のビジョンやキャリアのことを真剣に考えてくださったため、今回の転職を支援していただきたいと思い、コーポレートサイトから予約をしました。
── 私の言葉がなぜそれほど刺さったのですか。
山林さんに将来的には独立・起業したいとお伝えした際に、二次面接の対策も兼ねて、将来像について検討するためにもう一度面談のお時間をいただきました。
その際に「それは白石さんにとって本当に大事なんですか」「起業するまでに必要な経験や流れはイメージできていますか」とストレートに聞かれて、自分に足りない部分が明確になりました。
また、「このままでは、前回の転職活動のようにミスマッチを起こしてしまうのではないか」ということを、柔らかい言い方ですけれども、言っていただきました。
これほど本気で向き合ってくれるエージェントは、基本的に居ないです。
「25歳という大事な歳で、ここが人生の分岐点になる」と言われたことは今でも鮮明に覚えています。
── 最終的に複数社の内定を獲得しました。今までは大手志向が強かったですが、今回はベンチャーフェーズの会社に意思決定されましたね。
背景は大きく2つあります。1つ目は「人」という部分が大きかったです。面接を通じて出会う社員がとても素敵だと感じました。仕事に対して熱心で、自分の想いや夢に向かって真っ直ぐに取り組んでいたので、自分もそんな姿を目指していきたいと思いました。
2つ目は支援スタイルです。アサインとも少し似ているのですが、転職がゴールではなく、その人の将来のキャリアや考え方をゴールにしたスタイルに惹かれました。
── 少し話が変わりますが、実際にエージェントを使わない転職活動と、今回のようにエージェントを使った転職活動の両方を経験してみて、どのように感じましたか。
結論で言うと、間違いなくエージェントを使ったほうが良いと思いました。
転職活動では、どうしても自分の視野が狭まってしまうことがあります。エージェントを利用すると、第三者視点の意見をいただけるので、間違いなく使った方が良いと思います。知識の確保にも限界があるので、エージェント利用の有無は大きな違いになると感じました。
同じ目標を持つ仲間と、やりがいや刺激に溢れた日々
── 現職ではどのような業務をされていますか。
人材紹介業の転職エージェントとして、転職のご支援をさせていただいています。
── 最終の決め手は社員の方々の仕事への姿勢だったとのことでしたが、実際に働いてみて、そこはイメージ通りで、ギャップなどはありませんでしたか。
そこはイメージ通りでした。率直に今とても楽しいです。
皆それぞれ個性はありますが、やはり目指しているところが共通で、事業を大きくしていきたいという目線で働いています。自分がやりたかったことは、まさにこういうことなのだと実感し、そこに対してのやりがいを非常に感じています。
── 現在は人材紹介がメインの業務とのことでしたが、今後、挑戦したい業務等はありますか。
いずれは、グループの人事も経験したいと思っています。エージェントとして候補者の方の面接対策などをしていると、人事も楽しそうだと感じるので、人事や採用担当者も経験したいです。
── 現在は転職されてからどのようなモチベーションで日々の業務に向き合っていますか。
モチベーションは2つあって、1つは今まで転職で失敗してきているので、同じようなミスを絶対したくないというモチベーションです。もう1つは、各メンバー自身もいろいろな想いや背景がある上で、同じ想いで働けているので、そういったメンバーと大きなことを成し遂げたいというモチベーションで働いています。
── 最後に、今後どういうキャリアを描きたいか、中長期的な目標を教えていただけますか。
マネジメントなど、チームのメンバーを持ちたいです。具体的には、拠点の立ち上げなどに大きく携わっていきたいと思っています。
── 本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。最終的な独立・起業の実現に向けて引き続き伴走させていただければと存じます。
山林 知紘|Chihiro Yamabayashi
シニアエージェント
大手グローバル企業の人事責任者として、採用戦略の立案から実行、入社後育成まで一貫して担う。
その後、新規事業メンバーとして、自社ブランドの商品企画や販売戦略策定を経験。
より長期的に人のキャリアに向き合いたいという思いから、株式会社アサインへ転職。
外資系クライアントの責任者として、人事経験者や営業経験者のキャリアアップ支援を行う。