二人三脚での転職活動が実り、営業代行会社へ。「営業のプロになる」ことが今の目標

二人三脚での転職活動が実り、営業代行会社へ。「営業のプロになる」ことが今の目標

右:池谷様

左:株式会社アサイン シニアエージェント  松枝 愛子

高校を卒業後、高校(商業科)で学んだ知識を活かしたいと考え、化学メーカーの財務部へ入社。その後、バックオフィス業務の経験から直接事業に関わりたいと思うようになり、医療機関向けSaaS企業の営業として転職したと言います。

何もできあがっていない所で0から1を作っていく部分にワクワク感があったものの、次第に自身の営業力に対する課題感から2回目の転職活動をスタートさせたそうです。

転職活動のお話や、最終的な意思決定の経緯、現職に入社してから1年経過した現在の挑戦などについてお聞きしました。

化学メーカーの財務部から医療機関向けSaaS企業の営業を経て見えてきた課題

── 高校卒業後に化学メーカーへ就職、その後2社目で医療機関向けSaaS企業に入社されたとのことですが、まずは化学メーカーへ就職された理由を教えていただけますか。

高校卒業後に化学メーカーに入社した理由は、高校で学んだ商業の知識を化学メーカーの財務部なら活かせるのではないかと考えたためです。

また、高校からその化学メーカーに入社できるのが1名だけという条件の中で、成績上位という実績があったため、入社を希望できました。

── 勉強したことを活かしたいと思って1社目に入社したと思うのですが、どのような点にギャップを感じて転職を考えられたのですか。

高校卒業後に入社した当初は、大学で勉強するよりもすぐ実践してみたい、自分の力を試したいと思っていました。しかし、働いていく中で高卒と大卒というギャップを感じるような場面もいくつか出てきました。

また、財務部の仕事内容は毎月同じ業務を繰り返すため、「もっと表に出たい」「直接的に何か事業をやってみたい」という気持ちが芽生え、その部分がギャップとなりました。

── さらにフロントに立ちたいという想いからご転職されたとのことですが、実際にご転職されてから面白みを感じたことはありましたか。

何も整っていない、何もできあがっていない所で0から1を作っていくという点に面白みを感じました。
1社目は、創立60数年という大きな会社で体制が整っていましたが、2社目は0からのスタートでした。
実際、当時営業担当は私のみで、そこに社長と、取締役として産業医の先生が1名いるだけでしたので、新規開拓からフォローまで基本的に全部担っていました。

── 転職後は0から1でできるという部分にとてもやりがいを感じる部分もあれば、逆にギャップを感じて転職活動に踏み切ったところもあると思うのですが、課題感はどのような点でしたか。

営業活動において、自分の力ではなくて上司であるお医者様のお陰で契約に繋がっていた部分があり、自分の営業力に課題感がありました。

また、1人で営業に行って契約を取っても比較対象はいなかったので、自分の実力がわからないという点にも課題を感じていました。

毎日連絡を取りながら二人三脚で進めた転職活動

── それでは今回の転職活動についてお話を聞かせてください。エージェントに相談する際に不安に感じていたことや期待していたことはありましたか。

エージェントを利用するのは初めてだったということもあり、本当に自分が望む案件を紹介してもらえるのかが不安でした。
一方、自分の希望や将来像に適した転職先を一緒に考えていただけるのではないかと期待もしていました。

── 若手ハイキャリアのスカウト転職サイトからお声がけさせていただきました。最初の面談の中で、池谷さんが助けてくださいといったような話がとても印象に残っています。

以前から転職サイトには登録していて、いくつかの企業様の選考を受けていましたが、ほとんど最終面接で落ちてしまっていました。
当時は、「最終面接まで行ったから選考に通るだろう」と考えていたので、実際落ちてみると、「あれ?どうしよう、この先自分は……」と結構ショックだった記憶があります。
その時に松枝さんから連絡をいただいたので、藁にもすがる思いで助けを求めました。

── 私とお話をする前に他のエージェントとはお話ししていましたか。

松枝さんとお話をする前に、大手転職エージェントと話をしていました。しかし、誰にでも当てはまりそうな内容だと感じたため、その後特にやりとりすることはありませんでした。

── 大手エージェントからいろいろお話を聞いている中で、どの時点で弊社に任せてみようと思っていただけたのでしょうか。

松枝さんとの最初の電話面談です。
沢山の情報提供だけでなく、徹底的にこちらの話を聞いて、全て受け止めてくれるので、信頼につながりました。
その後の対応も早く、すぐに次回の日程調整をしてくださったので、松枝さんに任せようと思いました。

── 最初の面談では、カスタマーサクセスをしたいというお話をされていましたよね。その後、何が自身で考えを変えていくきっかけになったのですか。

そこはやはり松枝さんとお話ししたことです。
当時カスタマーサクセスをしたいと思っていたのは、医療機関向けSaaS企業で働いている時の役職がカスタマーサクセスだったので、その能力を伸ばしたいという考えからでした。
ところが、松枝さんとお話ししていく中で、カスタマーサクセスというよりは、経理業務の経験から、今度は営業の力を身につけたいという方向にたどり着いたと記憶しています。

松枝さんとの面談を通して、「本当はこうなのではないですか」と何回か示唆していただいたことで考え方をしっかりと定めることができたと思っています。

── 選考対策はかなり苦労しましたよね。

やはり焦っていたというのもあり、苦労しました。しかし、松枝さんが熱量を持って接してくれていたので、その熱に対してしっかりと応えたいという気持ちで取り組みました。

SPIを何周してみようという課題をいただいたり、ほぼ毎日のように面接練習をしていただいたり、ネクタイの色の相談にまで乗っていただいたりしました。
だからこそ、本番の面接の時には不安な気持ちはなく、臨むことができました。
もし松枝さんに頼っていなかったら、きっと現職の内定も獲得できていなかっただろうと思っています。本当によかったです。

徹底的な選考対策が実り、大手人材会社など複数社の内定を獲得

── 最終的に3社では最終面接、2社で内定を獲得されました。最初に内定を獲得したのが、大手人材会社で、内定を獲得したタイミングでは、大手人材会社に心を決めてもいいかなとおっしゃっていましたよね。

そうですね、大手人材会社から内定をいただけた時は、そのまま心を決めてもいいのかなと思っていました。当時は、大手人材会社でネームバリューがあったので、転職成功と言えるのではないかと考えていました。また、給与面の条件としては大手人材会社の方が良かったため、はじめはそちらに入社しようと思っていました。

しかし松枝さんから、「もともと目指しているものは何か」「どこにゴールを置いているのか」ということをお話しいただいて、結果的に現職である営業代行会社まで受けきり、入社を決めました。
実際、あの時に大手人材会社を選べばよかったと後悔したことはなく、今の会社に転職してよかったと感謝しています。

自分と向き合った結果、目指す将来像を優先し、営業代行会社でのキャリアをスタート

── 続いて、現職についてもお伺いしたいと思っています。ちょうど入社して1年になりますよね。転職先の意思決定の部分で後悔していないということですが、この1年やってみて力がついたと思う部分を挙げるとしたらどのような点ですか。

思考力と実行力が身についたと思っています。
現職ではクライアント業務ということで、「クライアントの利益になることは何か」「クライアントに対して自分たちにできることは何か」ということを常に考えて業務にあたっています。

目の前の業務をただこなすのではなく、「どうすればこの問題を解決できるか」「どうすればこの案件をうまく進めることができるか」と1つずつしっかりと立ち止まって考えられるようになったのが、この1年の大きな進歩だと思っています。

── 現在の業務内容について簡単に教えていただけますか。

現在は、営業代行が主な業務内容で、クライアント先に常駐し、フィールドセールスを担当しています。

初めの半年程度は、中小規模の企業を担当させていただくことが多かったです。
その後徐々にその案件規模が大きくなり、最近は、エンタープライズ領域に近づいております。

── 日々反省して目標を立て直し、周りに流されないようにしているとのことでしたが、自分を律せるコツがあるそうですね。

何のために今の会社に入社したのかは常に考えるようにしています。
特に現職は営業に特化している会社なので、「営業のプロになる」という目的で入社しました。そのため、周りと比較するのではなく、1クォーター前の自分と比較して成長できているかを振り返り、周り関係なく目標に向かって動けていると思います。

また、現職の文化として、なぜこの成果が出たのかを常に言語化して振り返ることが求められます。成果を出すためのプロセスを分析できれば、再現性を持って継続的に成果を出すことができるためです。
プロセスの分析と言語化は、私としてもこの1年ずっと向き合ってきた部分です。

── 最後に、今後の目標や現在のモチベーションについて教えてください。

まず必ず昇格をすることを目標としています。
昇格することで、営業のプロに近づくことができると考えているからです。
また、今後は上司の仕事を少しでも取っていきたいと思っています。
「いつでも上司と同じような仕事を任せられる」というような存在を目指しています。

── 目指されている将来像を実現させていただきたいですし、今後もそのご支援をさせていただけますと幸いです。

本日はありがとうございました。

松枝 愛子 |Aiko Matsueda

シニアエージェント

早稲田大学を卒業後、国内最大手インフラ企業に入社。 人材開発グループでのマネジメントを経て、 本社部門で投資家向けコミュニケーションや財務戦略の立案・実行に従事。 その後、株式会社アサインに参画し、営業ハイエンド人材のキャリア構築を支援。また、財務知見を活かし、経理・財務経験者のキャリアアップにも強みを有する。