メーカー営業からIT業界の業務改善コンサルタントへ。3年目の節目で新たな挑戦。

メーカー営業からIT業界の業務改善コンサルタントへ。3年目の節目で新たな挑戦。

左:岩崎様

右:株式会社アサインシニアエージェント 白石 拓也

大学を卒業後、食品関連の化学メーカーに新卒で入社された岩﨑様。
しかし、入社から3年が経つタイミングで、年功序列という環境への違和感を感じたと言います。自身の成果が評価に反映される実力主義の環境と、キャリアアップを求めて転職活動をスタートさせました。

転職活動から、未経験のIT業界での活躍についてお話をお聞きしました。

入社3年でさらなるキャリアアップを目指して、転職活動を開始

── はじめに新卒の就活時の入社の経緯や前職の業務内容について教えていただけますか。

新卒の時は、今思うと本当に浅はかで、食品業界しか見ていませんでした。なぜ食品業界を見るようになったのかもあまり覚えていないのですが、ネームバリューを大学生ながらに重要視して就活をしていたのだと思います。

食べることが好きだったのに加え、食品業界が潰れることは少なく、大手なら安定するだろうと考えていました。また、叔父が自営業で食品関係の運送の会社をやっていることもあり、昔から「食品業界=安心」というような意識があっての食品業界という選択だったのかもしれません。
最終的に入社したのは食品関連の化学メーカーです。食品関係のトレーのルート営業として、大手のスーパーを中心に自社の製品のご提案をしておりました。

── 前職に勤めるなかで、なにかキャリアに対する不安や課題感はありましたか

転職を考えるようになったきっかけは、年功序列で年次が上がらないと昇進できない環境であったためです。また、ありがたいことに3年間たくさんの経験をさせていただいたので、この会社で学んだことを活かしてキャリアアップしたいと考えました。

そこで、転職サイトへの会員登録をし、本格的に転職活動をスタートさせました。

── エージェントと話をするのは、私との面談が初めてでしたか。

エージェントと話をするのは、白石さんが初めてでした。初めてお話をしたエージェントでしたが、この人で間違いないと思いました。他のエージェントからもたくさん連絡はいただいていたのですが、面倒に感じてしまい、他の方とは話をしませんでした。

── 初回面談をさせていただいた時から成長意欲に満ち溢れていると感じ、とても優秀な方だなという印象でした。私に任せてくださったのは、初回の面談で何か印象に残っていることはあったからですか。

貴社の理念にとても共感したことが大きいです。また、その理念を体現した初回の面談を実施していただけました。

今回の転職だけではなく、長期的にキャリア支援を伴走し続けていきたいというお話を白石さんからお聞きした時、そして白石さんの人柄からお任せしたいと思いました。この人となら今回の転職活動はうまくいかなかったとしても、長期的なスパンで助けてくれると思えたのが大きかったです。
実際に、その後も長期的スパンで助けていただきました。

── 今回の転職活動での軸はどのようなところにありましたか。

転職活動の軸は大きく3つありました。1つ目は年功序列ではなく実力主義、2つ目は顧客志向、3つ目に業界としてもマーケットとしても伸びているところでした。

年功序列ではなく、きちんと頑張ったら頑張った分だけ評価してもらえるかというのが重要でした。また「人の役に立ちたい」という想いがあったので、やるなら顧客に提案ができる仕事がしたいと考えていました。そして、業界としてもマーケットとしても伸びているという観点から、IT系と人材系で転職先を探していました。

大手企業を相手に、ITを駆使した業務改善をサポート

── それでは、現職の業務内容を教えてください。

現職ではインサイドセールスとして、SIerや大手のITの企業をメインに業務支援をさせていただいています。

現在担当しているプロジェクトでは、業務支援している企業にマーケティングチームがあり、そのチームから顧客リストをいただいて弊社で架電をします。その架電結果やお客様の属性・傾向から「もしかしたらこういうお客様の方がいいですよ」という提案や「次はこうしていきませんか?」という改善案を出して実行に移していくという業務をしています。

── 大手クライアントさん相手にもアドバイスや業務改善の提案などをしっかりしていくのですか。

そうですね、大手クライアントさんにも提案は行います。しかし、なかなか動いてくれないというのが事実です。しっかりと提案はしていて、「こうしていきましょう」となることはあるのですが、クライアントさんの内部事情などさまざまな要因があり、まだがっつりとした改善はなされていません。また、クライアントさんの社内方針も頻繁に変わることがあるため、なかなか難しいです。

改善案を実行に移せないという部分は我々のチームの課題なので、いかに納得してもらえるかが重要です。案や改善すべきことは全部まとめてチームで丸をつけて、そこをどう伝えていくかを考えています。

── プロジェクトはだいたい1年か1年半くらいですか。

そうですね。プロジェクトは、1年から1年半、2年くらいです。しかし、今のプロジェクトは2年で、このプロジェクトに携わり始めてから結構長い方が多いです。以前このプロジェクトのリーダーだった方も4年くらい担当されていて、昨年の夏に抜けました。今のリーダーの方は2年目か3年目くらいの方なので、前のリーダー同様、結構長いですね。個人的には、同じプロジェクトに長く参加するのはあまり良いと思いません。

ただ、会社として「他のプロジェクトに移りたいです」ということは言えないわけではなく、割とキャリアを見てくれます。今後のキャリアのことを考えてくれるので、「キャリアビジョンを常に描いてください」ということはよく言われています。半期に1回、マネージャーと面談があり、「今後、どのような感じでやっていきたいですか?」という話をちょうどしているところです。もしかしたら他のプロジェクトに移りたいという話は、面談でしやすいのかもしれません。

── 入社前に思い描いていた環境とのギャップはありませんでしたか。

あまりギャップはありませんでした。チャレンジしやすい環境で、風通しがとても良いです。
数字の面では、難しい商材を扱っているということもあり、前期は未達でした。外的要因など、さまざまな要因がありました。しかし、きちんと計画を立てていれば達成できるものだと思います。きちんと考えて進めて、それでもうまくいかなかったら次はどこを改善するかを考える計画性が身につきました。

── 具体的に今は、どのような商材を扱っていますか。

現在は、インターネットなどのインフラを扱っています。SaaSで有名な企業は何社かありますが、それらは基本的にできているサービスを販売し、使用してもらっています。しかし、弊社が扱っているインフラサービスは、SaaSなどを作っているサーバーなどがいろいろあるのですが、それをクラウドでできるというものです。簡単に言うと、インターネット上の道を売っていると考えてもらえれば一番考えやすいのかなと思います。

規模がかなり大きい話で、SaaSなどのIT企業でもできないような経験をさせてもらっているなと実感しています。

未経験業界で広がった新たな知見や考え方。今後目指すキャリアとは。

―― そろそろ1年経つと思いますが、今後のキャリアとして興味がある分野はありますか。

現職の営業にはインサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスの3種類があって、他にもデジタルマーケティングの領域もあります。また、メタ分析をしてお客様に対する提言やコンサルティングに近しいことをしている部隊もあります。

一概に営業と言っても多種多様あると知り、今後は新しい領域にもチャレンジしていきたいと考えています。今後のことはマネージャーにも伝えています。

―― 今いらっしゃるインサイドセールスの部隊は、どちらかと言うとマーケティングやMAツールの方とつながりが濃いと思いますが、行きやすいという話は聞きますか。

私がよく話をしている人事のマネージャーは、以前はデータ分析をするデータサイエンスの部隊にいた方で、その方の話によると「インサイドセールスで経験を積んだ後に、データサイエンスの領域に行きたいなら行くことは可能ですよ」という話を聞きます。社内でもいろいろなキャリアの可能性があるので、寄り道をしながら、さまざまなことに挑戦していきたいと考えています。

―― 20代後半はどの会社にいるかというより、何を経験してきて、どのような実績を出したのかが重要視されます。だからこそ、現職で扱う商材や得られる経験は今後のキャリアを考えた時に強みとなると思います。

最近は今後のキャリアをどうしようかなと考えるようになりました。

今すぐに、もう一度転職ということはないですが、今後のキャリアを考えつつ、もう1回くらいは転職するのではないかと思っています。現在は、20代のうちにプロジェクトのリーダーという形でマネジメント経験をしたいと考えています。超えなくてはいけない壁は多いので、頑張りたいです。

キャリアに悩んだり、転職を考えたりする時は、ぜひもう一度相談させてください。

── これからのさらなるご活躍を応援しております。この転職がご支援のゴールではなく、岩崎さんが理想を叶えていくところまで伴走させていただきます。

本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。

白石 拓也|Takuya Shiraishi

シニアエージェント

DX系スタートアップにて、アカウント営業を経て、大阪支社の立ち上げに従事。
プレイングマネージャーとして、創業からマザーズ上場までを経験。
若手~部長クラスの営業経験者のキャリアアップに強みを持ち、企業側とのパイプを活かし、戦略的に重要な案件のヘッドハンターとしても活動。