寄稿エージェント:木津 誠也
「順調なはずなのに、どこか手応えがない。」
周囲から評価され、着実に実績を積んでいる。それなのに、今の延長線上に「理想の未来」があるのか確信が持てない。そんな違和感を抱くのは、あなたがご自身のキャリアに誰よりも真剣だからです。
私はかつて人材最大手で、2000名を超える方のキャリアに立ち会ってきました。
しかし、目先の年収や役職といった「条件」だけで次の一歩を決めてしまうことは、時として本質的な解決にならないことがあります。大切なのは、自分自身の価値観を軸に据え、長期的な視点で「どうありたいか」を描くこと。
なぜ私は、最大手の看板を捨ててまで、一人ひとりの将来像に深く踏み込む「伴走型支援」にこだわるのか。
その理由をお話しします。
「効率的なマッチング」の先にあるもの
現在、人材紹介の形は明確に「二極化」しつつあると感じています。
一つは、AIやデータを活用した「効率的なマッチング」。条件に合う求人を瞬時に提示するスピード感は、一つの正解でしょう。しかし、もう一つ、それとは対極にあるのが、一人ひとりの生き方に深く介入する「伴走型の支援」です。
私はかつて人材最大手のエージェントとして、2,000名を超える方のキャリアに立ち会ってきました。
数多くの「転職支援」を成功させることにやりがいを感じる一方で、今でも忘れられない出来事があります。
以前支援した方から受けた、 「希望通りの会社に入り、年収も上がった。けれど、どこか自分の将来像とズレている気がして苦しい」 という相談です。
その時、私は自分の力不足を痛感しました。条件面でのマッチングという「点」の転職は成功させても、その方の「将来像」と今の選択がどう繋がるかという「線」の対話ができていなかったのではないか、と。
大規模な組織の仕組みの中では、どうしても効率性が求められる側面があります。しかし、本質的なキャリア支援には、じっくり時間をかけて向き合うプロセスが欠かせません。
・「今はあえて転職しない」という選択肢を真剣に検討する
・複数回の対話を重ねて、本人が大切にしている価値観を丁寧に言語化する
・5年、10年先の将来像から逆算して、今選ぶべき道筋を共に描く
単に内定をゴールとする「転職支援」ではなく、その後のキャリアを共に描く存在でありたい。 私はその想いを実現するために、目の前の候補者一人ひとりとじっくり向き合える支援スタイルを選びました。
なぜ、優秀な若手ほど「キャリアの迷子」になるのか
「今の環境に大きな不満があるわけではない。けれど、このままでいいのかとふとした瞬間に不安になる」
面談に訪れる20代・30代の方々の多くが、共通してそう口にします。周囲から見れば順調で、市場価値も高い。それなのに、なぜ「次の一歩」が見えなくなってしまうのでしょうか。
私がこれまで数多くのハイクラス層と対話を重ねる中で見えてきたのは、「膨大な選択肢」と「無意識の比較」という2つの罠です。
・溢れる情報と選択肢: 華やかなキャリアチェンジのニュースやSNS。選択肢が多すぎるがゆえに、「もっと正解があるはずだ」という焦りが生まれる。
・外部指標との比較: 「30代で年収1,000万円」といった分かりやすい物差しに縛られ、自分自身の内側にある「どうありたいか」という問いを後回しにしてしまう。
期待に応える力があり、情報感度も高い。そんな優秀な方ほど、世間が定義する「良いキャリア」を追いかけるうちに、自分自身の納得感を見失いがちです。
外部の物差しでキャリアを測り続けてしまう――このわずかなズレの積み重ねが、言葉にできない「モヤモヤ」の正体ではないでしょうか。
プロフェッショナルが提供する「3つの戦略的アプローチ」
私が提供するのは、条件を合わせるマッチングではありません。いまの一手を“点”で終わらせず、未来につながる“線”に変えるために、以下のプロセスを徹底しています。
1)対話による「価値観の言語化」
職務経歴書に並ぶスキルや実績だけが、あなたの強みではありません。人生・仕事を通じて大切にしたい価値観を対話から引き出し、ご自身でも曖昧だった「キャリアの判断軸」を明確にすることで、迷いのない選択を可能にします。
2)「キャリアのシナリオ」からの逆算設計
「次の一社」は、長いキャリアの通過点に過ぎません。例えば「将来は事業を牽引したい」という目標があるなら、あえて今は仕組みの整った環境でマネジメントを学ぶといった、5年・10年後を見据えた選択肢を提示します。目先の条件に縛られない、中長期的なシナリオを共に描きます。
3)ポテンシャルを解放する「成長環境の最適化」
これまでのネットワークを活かし、求人票には載っていない組織の実情や、マネジメントのスタイルまで把握した上でご提案します。単に「スキルの合う企業」を探すのではありません。対話を通じて紐解いた、あなたがかつて成長し、力を発揮できた時の「成長のモデル」を、次の環境でどう再現できるか。あなたの強みが組織の風土と合致し、最も活躍できる場所を、プロの視点で共に見極めます。
まとめ
「転職支援」から「キャリア支援」へ。
・価値観の言語化: 外部指標に惑わされない、あなた自身の判断軸を明確にする。
・将来像からの逆算: 5年、10年先を見据え、「転職しない」選択肢も含めた最善の道筋を描く。
内定という「点」の成功ではなく、将来像へと繋がる「線」の支援を重視します。
キャリアのゴールは条件を満たすことではありません。転職はあくまで手段であり、大切なのはその選択に「納得感」があるかどうかです。
弊社のキャリア支援は、単に案件を紹介するだけではありません。価値観を起点としたキャリアプランを描き、その実現に向けて伴走型で支援させていただきます。
「今、自分にとっての正解はどこにあるのか」
その問いを解く戦略的パートナーとして。 転職を前提としない、キャリア面談から始めませんか?