他人の“価値観”に左右されない自分らしい生き方とは

他人の“価値観”に左右されない自分らしい生き方とは

寄稿エージェント:篠 航平




現代では、SNSで他人の生活を簡単に垣間見える。
自身の友人・先輩や全く知らない人がSNSで輝いているのを見ると、つい自分と比べて落ち込んでしまったり、諦めてしまったりすることがあるかもしれない。
また、現状を変えたくてもなかなか変えることができずに、もどかしい思いを抱えている人もいるのではないだろうか。
人生において、自身の希望に沿った方向に進むためには、年齢・年代に合わせたキャリア選択と方向性を検討する必要がある。
キャリアを成功させるためには、その年齢・年代にしかできない選択・行動を間違えることはご法度なのだ。
そこで本記事では、自分らしい生き方を実現するために意識すべきことをキャリアの観点から解説する。

人生におけるキャリア選択の重要性

人生100年時代と言われるなかで、今後も平均寿命に比例して労働年齢も延びていくと予想される。
かつての高度経済成長時代には「終身雇用」「年功序列」が一般的だった。
一つの企業で定年まで働くのが当然だったため、例えば「3年ごとに異動する」「〇年後に係長に昇進する」などのキャリアプランは会社が決めてくれていた。
しかし、昨今の状況は大きく変わり、「終身雇用」「年功序列」はもはや風前の灯である。
本当の意味で個人の実力が求められる世の中へと変わりつつあるのは間違いない。
仕事は人生の大半を占めるものだからこそ、以下のような目的意識を持って自身のキャリアを考えるべきである。

  • どのようなスキルを習得すべきか
  • どのような実績を出すべきか
  • どの会社に入れば自分らしく活躍できるか

目的意識を持ってそれを実現させるには、まず自分の“価値観”にあった職業を選択していくことが大切である。
キャリアにおける価値観とは、自分が今まで大切にしてきたものやこれから大事にしていきたいものを指す。
ただ、どのように価値観を見つけていけばよいのかわからないがゆえに、キャリアの方向性が定められない方も一定数いるだろう。
他人の価値観ではなく、自身の価値観とは何か、そして自分らしい人生を歩むために必要な考え方については次の見出し以降で解説する。

キャリアの方向性を決定づける企業選択のポイント

キャリア選択において、企業選択は最も重要な要素と言っても過言ではない。
企業選択をわかりやすく例えるなら、「電車に乗るときの行動原理」である。
大抵、目的地もなく電車に乗ることは少ない。

また、ほかの人が乗っているからといって、自分の目的地と異なる行き先の電車にとりあえず乗るというのもあり得ないだろう。
キャリアにおける会社選びも同様で、電車でいうところの目的地(行き先)は自身の理想像に置き換えられる。
自身の乗っている電車(会社)の方向性が、自身の理想像の実現に向かっているのかを考えることが重要なのだ。
理想像の実現を達成するための企業選択におけるフローは以下の通りだ。

①自身の“価値観”を知る
②価値観をもとに、自身の“理想像”を定める
③理想像から逆算して、それが実現できる企業はどこかを検討する

ただし、年代別でキャリアの歩み方・理想像への到達プロセスは以下の通り異なる。

年代概要採用
20代アプローチショットを意識し、大きな方向性を定めてその環境に身を置くことことが大切ポテンシャルが重視されることが最も大きな特徴
30代領域を特定し、専門性を高めていく時期になり、経験実績を積み重ねることが肝要即戦力性を重視される
40代これまで培ったものを組織や顧客に還元していく時期で、年収や働き方などの観点も意識したキャリアづくりが求められる実力や事業を引っ張る力があるのか・管理職として活躍できるかが重視される

理想像を実現するためには、自身の年代に合わせた行動を取ることが肝要だ。
やはり20代の段階から理想像の実現のために動き始めることが望ましい。
なぜなら、ポテンシャル重視の採用であるならば、理想像に沿った未経験職へのキャリアチェンジも視野に入れられるからである。

価値観を知る

キャリアには不可逆性があり、30代や40代からではキャリアの方向性を変えることは難しい。

このような現状のなか、キャリアの特性を軽視して、求人票ベースで仕事を探す人が一定数いるのも事実だ。
求人票ベースで仕事を探すのは、足元の条件や一時的な興味が先行し、キャリア選定の観点を疎かにしてしまっている可能性が否定できない。
仕事を通して理想像を実現するためには、足元の条件を優先するのではなく、自身がなりたい姿を実現できるか・自分らしく活躍できる環境が整っているのかが大切だ。
理想像を実現する仕事を見つけるために重要なのは、“なりたい姿”と“価値観”から逆算して検討することだ。
しかし、自身のなりたい姿や価値観を知ることが難しいと感じている人もいるかもしれない。
自身の価値観を知るために効果的な手法が「自分史」を作成することだ。
自分史は、これまでの人生で起きたイベントを列挙し、そのイベントごとに自分がどのような感情を抱いたかを明確にできる手法である。
自分史をもとにした価値観の見つけ方は以下の通りだ。

・これまでの意思決定軸を好きなこと・興味関心から紐解く
 →「自分史」を作成して、熱中したこと・やりがいに感じることをこれまでの人生のイベントから検討すると見えてくる
・キャリアの武器となる強み・発揮したい価値を明確にする
 →学生時代に頑張ったこと、成功体験、現職での努力などから何が得意でどのように活躍してきたかががわかる
・幸福的な環境から理想の状態を検討する 
 →どういう環境が自分にとって幸福であるかを明確にし、理想像に結びつける

上記の観点で明確になった理想像を実現できそうな企業に入社できれば、仕事に対して以下のメリットが得られる。

  • 仕事の満足度ややりがいを感じやすくなる 
  • 仕事に対するミスマッチが起こりにくい
  • 自分や周りが驚くような成果を出せる

価値観をベースにして職に就くことができれば、理想像を実現する道のりも有意義で楽しいものになるのだ。

まとめ

自分らしく生きるには、「どんな環境であれば自分らしく働けることができるか」といった自身の価値観を知ることが重要だ。
そして、価値観から逆算してキャリア戦略を作ることで理想像が明確になり、自分らしく生きるための指針になる。
ASSIGNでは、転職・キャリア支援を通じて一人ひとりが、明確なキャリア戦略を持つ世の中にしていきたいと考えている。
キャリアは長期的なものであり、将来実現したいことが最初の就職や一回の転職で実現できるとも限らない。
それゆえに、本当に重要なのは転職・起業ありきで考えるのではなく、将来像に向けてキャリアを一歩ずつでも歩んでいくことができるかだ。
我々ASSIGNは、その実現に向けて皆さんと伴走し続けることを大切にしている。
より自分らしい働き方をしたい方・現状のキャリアについて悩みがある方は、ぜひ一度ASSIGN AGENTの無料キャリア面談を受けていただきたい。